2023年05月17日
アイデアよもやま話 No.5583 SDGs達成に多大な貢献が期待出来る就活サイト「エシカル就活」 その3 アメリカ進出、およびサービスの拡大!
国連が掲げているSDGs、持続可能な開発目標については、これまでアイデアよもやま話 No.5576 SDGsの達成 その2 SDGsとビジネスは両立出来るか!などで何度となくお伝えしてきました。
そうした中、2月3日(金)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で就活サイト「エシカル就活」について取り上げていたので3回にわたってご紹介します。
3回目は、アメリカ進出、およびサービスの拡大についてです。
なお、1回目はアイデアよもやま話 No.5578 SDGs達成に多大な貢献が期待出来る就活サイト「エシカル就活」 その1 「エシカル就活」とは・・・、2回目はアイデアよもやま話 No.5582 SDGs達成に多大な貢献が期待出来る就活サイト「エシカル就活」 その2 大企業にも広がりつつある「エシカル就活」の利用!でした。

「エシカル就活」を運営するスタートアップ、株式会社アレスグッドの24歳のZ世代社長、勝見仁泰さんは次のようにおっしゃっています。

「(起業して、わずか2年ほどでアメリカに進出しようという動きに対して、)市場、それから我々が描いているインパクト(企業として実現したい方向性を明確化したもの)も含めて、Z世代がアメリカが非常に多いんですよ。」
「人口におけるZ世代の比率が20%以上なんですよ。」
「で、ここのZ世代を変えるというのが、先ほどの丸井さんのような事例を多く生むんじゃないかなというふうに思ってアメリカへの進出を決めました。」
「(実際にアメリカに行かれて、働き方を見た印象について、)やっぱりアメリカの方がサステナビリティ(持続可能性)の取り組みは、企業においてはすごい進んでいるなと思ってまして、かつ大学、2年近く前に名門のスタンフォード大学でも持続可能専門学部が新設されたんですよね。」
「そういうふうなかたちで大学生の興味を持つ方々が増えてるなっていう印象ですね。」
「(今、IT大手のリストラがありますが、実際に今、優秀な人たちが市場にいっぱい出ているのは大変なチャンスではという指摘に対して、)おっしゃる通りですね。」
「リーマンショックの時もそうだったんですけども、こういったレイオフ、ビッグテックもしかりですけども、正直にいうと、失業率の文脈で見ると、アメリカの経済ってテックの部分だけが大型レイオフなんですよね。」
「それ以外はまだまだ雇用が生まれていて、そういったテックって、あまりサステナビリティ、気候変動に対しての影響ってそこまで、電力ぐらいなんですよね。」
「だから、どちらかというと、観光業や農業だったりとか、より気候変動に近いような産業はもっと盛り上がってくるんですよね。」
「なので、こういったところにZ世代は非常に関心を持ってキャリアを進んでいるなって思うのは、実際にアメリカに行って、いろんな方にヒアリングしても感じましたね。」
「(「エシカル就活」、現在は新卒が中心ですが、こういった雇用の流動性が出てくれば、日本でも転職やヘッドハンティングにもチャンスがありそうではという指摘に対して、)おっしゃる通りで、就活生、学生だけではなくて、就職した後も次のオポチュニティ(機会)に対して、しっかりと良い体験が届けられるように中途、それから次のキャリアというところも今、準備しているところであります。」

日本は小粒な企業になりがちですが、世界を視野にどんどん大きな企業に育っていって欲しいです。

以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。

番組の内容を以下にまとめてみました。
・アメリカでも特にZ世代の企業を見る目線が、今までもらえる給料や福利厚生だけで企業を見ていたが、更に企業のサステナビリティに対する取り組みに対しては非常に注目している
・アメリカは、人口に占めるZ世代の比率が20%以上と非常に多いので、起業して、わずか2年ほどでアメリカへの進出を決めた
・アメリカの方がサステナビリティの取り組みは、企業においては非常に進んでいる
・大学でも2年近く前に名門のスタンフォード大学で持続可能専門学部が新設された
・サステナビリティに興味を持つ大学生も増えている印象である
・今、IT大手のリストラがあるが、リーマンショックのような時にはテック企業だけが大型レイオフになる
・それ以外はまだまだ雇用が生まれており、観光業や農業など、より気候変動に近いような産業にZ世代は非常に関心を持ってキャリアを進んでいる
・アレスグッドは、就活生、学生だけでなく、就職した後も次のオポチュニティ、あるいは次のキャリアに対しても、今、「エシカル就活」へのサービス追加を準備中である

こうしてみると、サステナビリティに対する取り組みについて、アメリカの方が日本よりも一歩進んでいるようです。
スタンフォード大学で2年近く前に持続可能専門学部が新設されたというのは、ちょっと驚きです。
こうしたサステナビリティ関連の学部の創設は今後アメリカ国内のみならず、日本も含めて他の国々でも広がっていくと思われます。

なお、リーマンショックのような時にはテック企業だけが大型レイオフになるといいますが、SDGsの観点からは多くの面で一番進んでいると思います。
ただし、消費電力を除いてです。
テック企業はサーバーを中心に大量の電力を消費しますから、いかにこうした電力を再生可能エネルギーで賄うかが大きな課題です。
一方、他の多くの業種ではDX(参照:アイデアよもやま話 No.5387 DXに政府も重点的に投資する方針だが、・・)やGX(グリーントランスフォーメーション 地球温暖化防止のために、化石燃料ではなく再生可能エネルギーの使用を目指す取り組み)の観点からSDGsの達成に向けて、取り組むべきことは沢山あります。
そのためにはZ世代を中心に多くの人材が必要となります。
その受け皿として注目されるのが「エシカル就活」のような就活サイトです。
そしてアレスグッドは「エシカル就活」に就活生のみならず、社会人も対象にした新しいサービスの追加を準備中といいます。
こうした新しいサービスの展開はSDGsへの取り組みに消極的な企業をも動かすと見込まれます。

なお、アレスグッドの公式ページには以下の記述があります。

産業界が抱える社会課題を経済性と社会性の両面から解決し、サステナビリティファーストな新しいエコシステムを築き上げることで、産業界のSX(Sustainability Transformation)を加速させます。

ということで、アレスグッドには「エシカル就活」を軸に、地球規模でのSDGsの達成に向けて、国内外を問わず、サービスの展開を図っていただきたいと思います。

 
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