2023年02月25日
プロジェクト管理と日常生活 No.806 『世界初の電動旅客機が飛行に成功したが、・・・』
空飛ぶクルマについてはNo.5436 ちょっと一休み その852 『空飛ぶクルマの歴史』などで何度となくお伝えしてきました。
そうした中、昨年10月1日(土)付けネット記事(こちらを参照)で世界初の電動旅客機による飛行の成功について取り上げていたのでその一部をご紹介します。

・電気で動く旅客機が27日、米ワシントン州で空を飛んだ。その名は「アリス」。米CNNによると、貨物用ではない、電動旅客機の飛行実験の成功は世界初という。
・開発したのは、イスラエル発のスタートアップ企業「エビエーション」。イスラエル紙ハアレツなどによると、アリスは約8分間の試験飛行で、高度約1千メートルまで達した。9人の乗客と2人の乗務員が乗ることができ、貨物量にして最大1・1トンを輸送できる。現在の最大飛行距離は460キロメートルだが、バッテリーの機能改善により、約2倍の距離を飛べるようになると見込まれている。

以上、ネット記事の内容の一部をご紹介してきました。

今回の記事を通して、今や、クルマをはじめ船や飛行機に至るまで移動手段は全て電動化が進みつつあるように思えます。
となると、いかに航続距離を伸ばすかが大きな課題となりますが、その解決策として大きな可能性を秘めているのがアイデアよもやま話 No.5035 EVやスマホから電池パックが消える!?でお伝えした、搭載するバッテリーのパッケージを構造体で代替するといったような技術です。

同様に持続可能な社会の実現に向けた課題が動力源をいかにCO2を排出しない方法で作るかです。
そして望ましい対応策は太陽光や風力など自然エネルギーを活用した再生可能エネルギーによる発電ですが、発電量が不安定であることなどから、普及が進みません。
それでも太陽光発電については、発電効率の改善や薄型の太陽光パネル、あるいは低価格化など、技術が進んでいます。
ところが、国内では化石燃料による火力発電の占める割合が多く、政府の基本方針は当面、火力発電、原発、再生可能エネルギー発電の混合です。
しかし、火力発電は、ロシアによるウクライナ侵攻で分かったように原油や天然ガスの生産国の意向次第で供給量、あるいは価格が不安定で、経済的なリスクが無視出来ません。
また、長期的には化石燃料が枯渇することが明らかです。
また、原発は核廃棄物の処分という大きな問題を抱えたままです。
ところが、自然エネルギーは無尽蔵で、しかも自給自足が可能です。
こうしたことから、政府は自然エネルギーの可能性を最大限に生かしたかたちで「2050年に実質CO2ゼロ」を目指して、真摯に取り組んでいただきたいと思います。

 
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