2021年08月16日
アイデアよもやま話 No.5035 EVやスマホから電池パックが消える!?
4月20日(火)付けネット記事(こちらを参照)でEVやスマホから電池パックが消える革新的な技術について取り上げていたのでその一部をご紹介します。 

・電気自動車(EV)や電動飛行機、さらにはスマートフォンから電池パックが“消える”可能性が出てきた。
・最近のEVやドローン、電動飛行機やHAPS(High Altitude Platform Station)と呼ばれる成層圏で飛行する基地局用無人航空機などはわずかでも重量を減らすべく、電池のパッケージを構造体で代替するといった工夫が試みられている。
・その方向を究極にまで推し進めたのが、スウェーデンの大学Chalmers University of Technologyと同KTH Royal Institute of Technology(スウェーデン王立工科大学)の研究チームだ。同チームは、Liイオン2次電池(LIB)を構造材料と一体化させて、電池としての体積や重量を大幅に低減する技術「構造体電池(Structural Battery)」を共同開発した。電池は筐体(きょうたい)や車両の骨格の中に埋め込まれ、直接は見えなくなってしまう。電池を埋め込むことによる構造材料の体積の膨張はほとんどない。

以上、ネット記事の内容の一部をご紹介してきました。

これまでEV用のバッテリーと言えばリチウムイオン電池、そして次世代型は全個体電池という流れが一般的な理解でした。
そしてそのどちらもEVの車体の底の部分に電池パックを敷き詰めるという考え方が常識でした。
ところが、今回ご紹介したバッテリーは電池パックをEVの筐体や車両の骨格の中に埋め込むというのです。
スウェーデン王立工科大学が実際にどの程度まで開発を進めているのかは分かりませんが、実用化されれば、EV本体の設計やデザインにも大きな影響をもたらします。

ただし、以下のような課題もありそうです。
・バッテリー容量の長距離ドライブへの対応
・低コスト化
・高温や低温におけるバッテリー機能の維持
・衝突事故時などの安全性、あるいはバッテリー機能の維持

ということで、いろいろな課題がありそうですが、一つひとつの課題をクリアし、新世代のバッテリーとして実用化を図っていただきたいと思います。

 
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