先日、コンビニのファミリーマートで親子丼を買おうとしたら、レジ係の女性に「この商品は賞味期限切れのため販売出来ません」と言われました。
なぜ賞味期限の商品を識別出来たのか、レジ係に質問したところ、「バーコードで賞味期限が識別出来るようなシステムになっているから」ということでした。
ならばバーコードと該当商品の関連情報とを組み合わせることでいろいろな管理の仕組みを作り上げることが出来ると思いました。
以下はその一例です。
・自動的に在庫チェックをして不足分を注文
・天候や近くでのイベント開催などによる需要予測を考慮した品揃えや注文
・賞味期限間近の商品を自動的に識別して、割引き対象商品として対処
・賞味期限切れ商品を自動的に識別して、廃棄処分の指示
・ドローンや自動運転車による配送
ということで、賞味期限切れ商品を自動的に識別するだけでなく、店員に廃棄処分の指示まで出すようにしていれば、今回のようなケースは起きなかったわけです。
実はこうした管理など全ての運用をAIやロボット(ドローンや自動運転車も含む)に全て任せることによってコンビニは客先への配送まで含めて完全な無人化オペレーションが可能になるのです。
そして、技術的には遅くとも10年後には間違いなく実現出来ると思われます。
また、こうした現象はコンビニに止まらず、いろいろな分野で徐々に実現されていくはずなのです。
こうした現象こそ、DX(デジタルトランスフォーメーション)だと思うのです。
そして、このDXを制する企業こそが未来の経済をリードすることになるはずです。
ということで、DXはこれまでの企業活動のあり方を一変させる経済の地殻変動であり、ニューフロンティアであることに気付きました。
こうした未来の視点から現状を見ると、日本経済の危うさを感じる一方で、期待感も膨らんできます。
なお、ファミリーマートの活動については、これまでも以下のブログでご紹介してきました。
アイデアよもやま話 No.3182 進化するコンビニ − 自販機型無人コンビニ!
アイデアよもやま話 No.4648 最新ドローンと”時代の壁”!
こうしたファミリーマートのこれまでの取り組みを見てくると、DXに賭けるファミリーマートの首脳陣の意気込みが垣間見えてきます。
今回はたまたまファミリーマートで体験した賞味期限切れの商品の自動識別からDXにまで話を広げてきましたが、ファミリーマートに限らず、既にいろいろな業界の先進的な企業はDXに取り組んでいるのです。
こうしたいろいろな企業によるチャレンジの積み重ねが“未来への扉”を開き、その中からGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)のような巨大企業が生まれてくると期待出来ます。
ということで、是非日本の若い人たちを中心に、こうした先進的な技術にチャンレンジして第2、第3のGAFAを目指していただきたいと思います。