1月31日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でゴミで作ったおしゃれバッグについて取り上げていたのでご紹介します。
リボーンデザインラボ合弁会社の狩野 衣代表は次のようにおっしゃっています。
「(色鮮やかなバッグを指して、何を使っているのかという問いに対して、)実はLANケーブルのバリ廃材で作っているバッグなんです。」
ケーブルなどを作る時に、バリといって余分な廃材が出るのです。
ある産業廃棄物を扱う業者では、年間に約3トンものLANケーブルの廃材を扱っているといいます。
その廃材を使って出来たのが今回取り上げているバッグなのです。
狩野代表は次のようにおっしゃっています。
「(どのようにこのバッグの素材にしているのかという問いに対して、)この機械を使って熱でプレスしてシート状にします。」
まずこの機械に廃材をセットして広げ、焦げ付かないように紙を上に載せて、その上からプレスするだけです。
すると畳いわしのような板状の廃材が出来上がります。
こうして薄くしたケーブルの廃材を加工することでおしゃれバッグに変身させていたのです。
狩野代表は次のようにおっしゃっています。
「単なるリサイクルとは違って、もとある素材を加工して、付加価値を高めて製品を作っていくっていうことをアップサイクルって言うんです。」(参照:アイデアよもやま話 No.2223 広がるリサイクルからアップサイクルへの動き!)
このバッグは水はけがいいので、お風呂ですとかプール、海での利用を想定しています。
ゴミが価値ある製品に変身です。
またカラーバリエーションも豊富といいます。
なお、商品名は「ランブル」で価格は2800円からです。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
私たちが普段使用している様々なモノは、前回もお伝えしたように多くの場合、その全てがいずれ廃棄物として処分されるのが現状です
そうした中、プロジェクト管理と日常生活No.396 『省エネのキーワードは3Rから5Rに!?』でもお伝えしたように省エネへの取り組みがとても大切です。
今回ご紹介した、LANケーブルの廃材をもとにカラーバリエーションの豊富なおしゃれバッグを作って販売するという取り組みは、アップサイクルの好例と言えます。
そもそも廃棄処分にはそれなりの処分費用がかかります。
しかし、廃棄処分されるはずのモノを原料に使えば、ほとんど原料費はかからずに入手出来るのです。
ですから今、廃棄処分されているモノを洗い出し、それぞれを原料にして何が作れるかというアイデアを考えていけば、少ない資金で開業出来るいろいろなソーシャルビジネスの誕生に結び付いていくと期待出来ます。