2024年03月28日
アイデアよもやま話 No.5854 10年後にはインバウンドは国内ナンバーワンの”基幹産業”になっている!?
No.5850 ちょっと一休み その921 『旺盛なインバウンド!』で旺盛なインバウンドについてお伝えしましたが、昨年12月5日(火)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で、今やインバウンド消費は”基幹産業”であると伝えていたので内容の一部をご紹介します。
なお、日付は全て番組放送時のものです。

解説キャスターで日本経済新聞 編集委員の滝田洋一さんは次のようにおっしゃっています。
「今や、インバウンド消費なんですけども、日本の基幹産業になっていると言っていいと思うんですね。」
「ここに出てきていますけど(こちらを参照)、今年度上期のインバウンド消費額2.6兆円でしょ。」
「これを年換算すると5.2兆円になるんですよね。」
「これって、外国人の消費ですから、国内で輸出をしている格好になるんですね。」
「一方で日本の輸出と言えば自動車なんですけども、上半期8.7兆円、年換算で17.4兆円ですよね。」
「インバウンドが今や自動車に次ぐ基幹産業って言っていいぐらいなんです。」
「(確かに外人観光客の方が3000円ぐらいの和牛の串焼きをドル換算して「安い」ってビックリしていたのを番組の取材しましたが、ああいう方にもっとリッチな消費をしていただきたいという指摘に対して、)そう、そう、まさにサービスに見合った対価を払っていただく。
「ここがポイントだと思いますよ。」

以上、番組の内容をご紹介してきました。

なお、昨年のインバウンド消費の実績ですが、1月17日付けネット記事(こちらを参照)には以下の記述があります。

訪日客の消費が新型コロナウイルス禍前を超えた。17日公表の2023年訪日客の旅行消費額は計5兆2923億円で過去最高だった。同年の訪日客数は2506万人でコロナ禍前の2019年の8割に回復した。


ですから、当番組のほぼ予測通りだったのです。
なお、訪日客数はコロナ禍前の8割なのに訪日客の旅行消費額は過去最高だったということは、訪日客、1人当たりの消費額が増えたということで、とても望ましい傾向と言えます。

また、インバウンドは今や自動車に次ぐ基幹産業といいますが、インバウンド消費には自動車に比べて、まだまだ伸びしろがありそうです。
なぜならば、No.5850 ちょっと一休み その921 『旺盛なインバウンド!』でお伝えしたように、およそ2人に1人が日本に旅行したいと答えており、日本が次に訪れたい国の首位になるという調査結果があるからです。

また、このネット記事には以下の記述もあります。

JTBは24年の訪日外国人客数が3310万人と、過去最高になると予測する。政府は長期目標として30年の旅行消費額を15兆円に設定する。

ですから、この予測通りであれば、今年のインバウンド数は昨年の3割増しになり、10年後の2034年くらいには、名実ともにインバウンドは国内ナンバーワンの基幹産業に成長している可能性が大きいです。

 
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