2023年12月23日
プロジェクト管理と日常生活 No.849 『大谷選手のドジャース移籍に伴う並外れた契約金に見る、新らしいビジネスに向けての投資リスク突破のカギ!』
No.5766 ちょっと一休み その907 『大谷選手のドジャース移籍に伴う並外れた契約金額と経済効果』で大谷選手のドジャース移籍に伴う並外れた契約金額と経済効果についてお伝えしました。
こうした状況について、12月11日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で、解説キャスターで日本経済新聞 編集委員の滝田洋一さんは次のようにおっしゃっています。
「大きなお金といいますとね、マイクロソフトが生成AIのOpenAIに1兆円規模のお金をどんと投資したじゃないですか。」
「それと同様に、アメリカは行けるとなったらどんと行くわけですよ。」
「(このどんという投資がアメリカのダイナミズムを生むのかも知れないという指摘に対して、)そうなんですよね。」
「日本でも人への投資も重要視されてるじゃないですか。」
「大谷選手の場合も球団側は10年間で10兆円お金を払ってもはるかに上回るリターンがあると見てるわけですね。」
「要するにトップにお金をどんと積むって、そこが肝心じゃないですかね。」
「(ビジネス全体が大きくなることにつながるという指摘に対して、)そうです、そうです。」

以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。

滝田さんは、アメリカの企業は行けるとなったら、お金をどんと投資し、そうすることがビジネス全体を大きくなることにつながると指摘されています。
一方、一部の企業を除いて、日本の企業はアメリカに比べて誰もやっていないからこそ、果断にチャレンジするという精神に欠けているように思います。
しかし、誰もやっていないことにはリスクが付きものです。
ですから、日本には伝わってこなくても、アメリカ企業の中には新しいものにチャレンジして失敗して消えていく企業も沢山あると思います。

しかし、今のようにAIなど世界的に脚光を浴びている技術の関連業界では新しい領域に積極的にチャンレンジしなければ業界で置き去りになってしまいます。
ですから、チャレンジ精神に欠ける企業には置き去りになってしまうリスクがあるのです。
更にAIや半導体といった先端技術の研究開発には膨大な資金が必要です。
ですから、国からの資金的支援も必要となります。
そういう意味では、技術の進歩のとても速い今の時代、企業も国も大きなリスクを伴う決断が求められるのです。

さて、大谷選手のドジャース移籍に伴う契約金額にしても、OpenAIへの投資にしても、日本では考えられないほどの巨額な投資です。
しかし、ドジャースにしてもマイクロソフトにしても巨額の投資に伴うリスクがあっても、大谷選手の大活躍で得られる巨額の収益、あるいは生成AIのもたらす巨額の収益といった期待効果の実現に賭けて投資を決断したわけです。
また、こうした決断の裏には単なる経済効果といったメリット以外に大谷選手の大活躍で多くの人々に喜んでもらえる、あるいは多くの人々に夢を与えるといったことや生成AIが新たなAI革命をもたらすといった投資家としての夢があると思われます。
そして、投資家、あるいは開発企業のこうした“熱い想い”はとても重要だと思います。
なぜならば、“熱い想い”は“夢の実現”に向けて、とても大きな瞬発力になるからです。

ということで、新しいビジネスに向けての投資リスク突破のカギは“壮大な夢”と“熱い想い”なのです。

 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています