2023年10月14日
プロジェクト管理と日常生活 No.839 『AI全盛時代の大きな課題 その1 アナログデータに係わる情報の扱い!』
アイデアよもやま話 No.5708 ChatGPTの次はAGI、そしてその次は・・・でもお伝えしたようにChatGPTを始めとする生成AIの技術進歩はめざましく、更に新たな産業革命をもたらすほどの社会的な影響力があります。
しかし、プロジェクト管理においてプロジェクトの目的を達成するうえで課題があるようにAIの活用を有効に進めていくうえでもいろいろな課題があります。
そこで、今後、不定期にこうした課題についてお伝えしていきます。

1回目は、そうした課題の中でアナログデータに係わる情報の扱いについてお伝えします。
AIの扱うデータはあくまでもネット上に存在する範囲、すなわちデジタル化されたデータの範囲なのです。
ですから、どんなに重要な情報でもデジタル化されたデータでなければ、AIはそのデータは無いものとして処理します。
このことは何を意味するかと言えば、リアルな人間通しのネットを介在しないコミュニケーションズで得られるアナログ情報の扱いをどうするかという課題の解決が求められるのです。
こうした課題対応策を以下にまとめてみました。
・アナログデータのデジタル化
-SNSやメールでのやり取り以外の会話など、アナログな手段で得た情報は全て生成AI用にデジタルデータ化する
 -熟練した技術者の技などを全てレシピとしてまとめ、デジタルデータ化する
・将来的には、個々人の脳に蓄えられているデータの中で、業務に関するデータをAI用に取り込み、生成AIの処理範囲の対象とする
・ただし、こうしたデータをデジタル化してAI用に取り込むに際して、Need to knowの観点からのセキュリティ管理、および個人情報の保護管理が必要になる

こうした課題が解決されることによって、生成AI、あるいは生成AIを搭載したロボットは最大限にそのパワーを発揮することが出来るというわけです。
更にこれまではSFの世界で夢物語と思われていたことが実現出来るのです。
それは、それぞれの分野、立場でのキーマン、あるいは作業者の仮想人間をコピーすることによって、ほとんどの人たちは労働から解放される時代を迎えることにつながるのです。
一方で、AIの進歩とともに人類は今では想像出来ないような新たな課題やリスクに直面することになるのです。

 
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