2023年05月31日
アイデアよもやま話 No.5595 反プーチンのロシア国内の2つの武装組織!
前回、アイデアよもやま話 No.5594 ロシアがモルドバでクーデターを計画!でロシアによるウクライナ侵攻を収束させるためには、徹底的にロシアを孤立させるか、兵糧攻めするか、あるいは反プーチン勢力によるプーチン政権の転覆を図るかといった方法があるとお伝えしました。
しかし、ロシアは中国を始め、一部の国々との連携を図っており、ロシアを孤立化させるのはとても難しいと思われます。
また、兵糧攻めについては、ロシアは食料とエネルギーについては自給自足が可能ということでやはり長期化が避けられません。
そうした中、5月25日(木)付けネット記事(こちらを参照)で反プーチンのロシア国内の2つの武装組織の動きについて取り上げていたのでその一部をご紹介します。

・今月22日、ウクライナと国境を接するロシア西部・ベルゴロド州の州知事が、ウクライナの工作員が州内に侵入し、銃撃や無人機による攻撃を受け、戦闘が起きていると発表。これに対し、ウクライナ側は関与を否定しました。
・一方、ウクライナ側に立って戦うロシア人などの義勇兵を名乗る2つの組織がSNSで、ロシア領内に入りベルゴロド州で戦闘を行っていると主張。
・ロシアのベルゴロド州に侵入し、戦闘を行っていると主張しているのは、ロシア人などの義勇兵を名乗る「自由ロシア軍」と「ロシア義勇軍」です。
・組織の規模など詳しいことはわかっていませんが、欧米やロシアのメディアによりますと、「自由ロシア軍」は、ロシアによる軍事侵攻が始まった直後にあたる2022年3月に結成され、ロシア人やベラルーシ人などで構成されているということです。団体のウェブサイトでは「ウクライナ軍と協力し、ウクライナの指揮下で活動している」と記されています。そしてプーチン政権の打倒を目標に掲げています。
・一方、「ロシア義勇軍」は2022年8月に極右のロシア人たちによって設立され、ウクライナ側に立って戦闘を続けているということです。
・2023年3月には、ウクライナと国境を接する西部のブリャンスク州で、ロシア側はウクライナから武装集団が侵入したと発表していて、「ロシア義勇軍」がSNSで関与を主張していました。
・さらに今月22日以降もSNS上で「戦闘員が再び祖国を訪れるだろう。戦闘の炎が燃え上がる」などと投稿。ロシア側から奪ったとする軍用車両などの映像を公開しています。

以上、ネット記事の一部をご紹介してきました。

既に昨年の3月、そして8月にロシア国内でもプーチン大統領の横暴さに反感を持って立ち上がった武装勢力が2つあったのです。
一方、ウクライナ国内では、多くの外国人がウクライナ軍の「外国人部隊」として合法的に戦闘に参加しているといいます。
ですから、こうした反プーチンの武装勢力の輪が今後とも広がっていけば、いずれプーチン大統領も何らかのかたちでウクライナ侵攻の収束に向けて動かざるを得ない状況に追い込まれると期待出来ます。

ところが、5月25日(木)付けネット記事(こちらを参照)では以下のように報じています。
・5月25日、ロシアとベラルーシは、ロシアの戦術核ミサイルをベラルーシ領内に配備することを正式決定する協定に調印した
・ロシア側は、西側諸国との緊張の高まりがきっかけだと説明した。
・ロシアは戦術核兵器の保有数を明らかにしていない。

ですから、今後ロシアがウクライナ軍の反転攻勢でかなり形勢が不利になった場合にはプーチン大統領が戦術核ミサイルの投入を決定するリスクが高まってくるのです。

ということで、今後ともロシアによるウクライナ侵攻の成り行きはどうなるか分からないのです。
しかし、何としても戦術核ミサイルの投入は回避させなければなりません。
この点については、恐らく中国の習近平国家主席も同意するはずです。
なので、岸田総理やバイデン大統領には、習近平国家主席と意見の一致を見るところを生かして、何として早急にロシアによるウクライナ侵攻を収束に向けて積極的に動いていただきたいと思います。

 
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