2022年06月15日
アイデアよもやま話 No.5295 画期的なTシャツなどへのオンデマンドプリント!
3月3日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でTシャツなどへのオンデマンドプリントについて取り上げていたのでご紹介します。 

Tシャツなどへの印刷を1枚から受け付け、最速でその日のうちに出荷まで行うというオンデマンドプリントを手掛ける企業が3月3日に東証マザーズに上場しました。
上場したのはアパレル製品や雑貨への印刷を請け負う株式会社イメージ・マジックです。
最大の特徴はデジタル技術を活用した、生産や出荷の工程の徹底した効率化です。
商品をQRコードで管理し、プリントや梱包など、出荷までの作業の大部分を自動化し、人手で行うよりも80%以上時間が短縮出来るといいます。
以前は企業からの注文が多くを占めていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大後はコンサート活動を自粛したアーティストが新たな収益源としてオリジナルグッズを発注するなど、個人からの注文が急増したということです。
2020年5月から1年間の売上高は1年前の1.5倍に増えました。
山川誠社長は次のようにおっしゃっています。
「在庫を積むようなビジネスは売れ残ってしまうとお金をかけて廃棄していくわけですよね。」
「必要な分だけつくる時代に変わった時に私たちの仕組みが非常に役立つんじゃないか。」

以上、番組の内容をご紹介してきました。

今回ご紹介したTシャツなどへのオンデマンドプリント技術を開発したイメージ・マジックの取り組みはまさにDX(デジタルトランスフォーメーション)と言えます。
イメージ・マジックはコロナ禍前からDXに取り組んでおり、新型コロナウイルスの感染拡大による個人からの注文の急増にタイムリーに応えることが出来たことから売上げ増につながったのです。
ですから、イメージ・マジックの取り組みはDXの成功事例と言えます。

どのような業種においてもDXへの取り組みの究極の狙いは以下のようなものと考えます。
・ビジネスプロセスの再構築
・あらゆる工程の自動化
・少量多品種生産の実現
・タイムリーな需要への対応
・安定したサプライチェーン
・SDGs(参照:No.4578 ちょっと一休み その710 『日本も国家としてSDGsに真剣に取り組むべき!』)への真摯な取り組み

ということで、是非より多くの企業に単なるデジタル化の推進ではなく、あるべきビジネスプロセスの検討結果に基づいたDXに取り組んでいただきたいと思います。

 
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