2021年07月29日
アイデアよもやま話 No.5020 今や大手企業も利用しているクラウドファンディング!
前回、キャノンマーケティングジャパン株式会社で開発し、既に限定販売されている商品、自然な表情を自動で撮れるカメラ「PowerShot PICK」についてご紹介しました。
そして、番組では発売日や価格が未定ということから、ネット検索してみたら、この商品の開発費にはクラウドファンディングサイト、Makuake(マクアケ)で集められた資金が投入されていることが分かりました。(こちらを参照)
なんと4500人のサポーターから1億7000万円近くの資金が集められていたのです。
これまでの限定販売も全て完売のようですので、一般ユーザー向け販売においてもかなりの売れ行きが見込まれそうです。
ちなみにクラウドファンディングについてはアイデアよもやま話 No.3568 拡大するクラウドファンディング!などで何度かお伝えしてきました。

これまでクラウドファンディングと言えば、ベンチャー企業が新商品開発における資金調達の一つの手段として利用するのが一般的と思っていましたが、今やキャノンのような大手企業もクラウドファンディングを利用する時代になっているのです。

考えてみれば、大手企業と言えども販売する商品が全てヒットするとは限りません。
そうした中、企業にとってクラウドファンディングの利用には以下のようなメリットがあります。
・開発費の一部を調達出来る
・集まったサポーターの数や資金調達額から販売後の商品の人気度度合いがある程度読める
・一般販売前の新商品に興味を持つような商品の魅力に敏感な一部の人たちを自社のファンとして取り込む場として利用出来る

こうしてまとめてみると、クラウドファンディングにおける新たなアイデアが浮かんできました。
それは、商品の先行予約、およびそれに伴う開発費の一部として調達出来る前払い金だけでなく、必要に応じて以下のようなことが出来るようになる機能の追加です。
・必要な開発技術者やコンサルティングなど専門家の募集
・開発対象商品に対する要望などアイデアの募集

ということで、クラウドファンディングには新商品開発に際して商品の人気度合いを測れる効果も見込めるので企業規模に関係なく、利用企業がこれからも広がっていくと期待出来ます。

 
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