2016年02月04日
アイデアよもやま話 No.3304 全国オールLED照明化で原発13基分の省エネ可能!

以前、アイデアよもやま話 No.2459 なんとスマホ1億台の同時充電で原発0.5基分の電力が必要!で携帯電話やスマホの同時充電でもかなりの電力が消費されるとお伝えしました。

そうした中、昨年12月3日付けネットニュースで、全国オールLED照明化で原発13基分の省エネが可能になるという記事を見かけたのでご紹介します。

 

日本エネルギー経済研究所が2011年に発表したレポートによると、日本全体の白熱灯や蛍光灯などを全てLED照明に置き換えた場合、1時間あたり922億kwを節約出来ると試算しています。

これは日本の総電力消費量の約9%に相当し、原子力発電所13基分といいます。

 

一方、昨年11月27日付けネットニュースによると、政府は昨年11月26日、電力消費量の少ないLED照明の利用を促すため、蛍光灯や白熱電球の生産や輸入の規制を強化し、原則として出来なくする方針を固めました。

2020年度以降に、全ての照明の供給をLEDにすることを目指すといいます。

 

初期費用の高さから敬遠されてきたLEDですが、LEDの出始めの頃に比べてかなり低価格化が進んでおり、政府の新規制も追い風となり、今後本格的な普及が期待出来ます。

 

現政権の方針は原発再稼働ですが、LEDに限らず省エネ製品の大々的な普及により消費電力量を大幅に削減出来るのです。

その結果、原発再稼働を止めるだけでなく発電効率の低い古い火力発電所の稼働を停止させることも出来るのです。

ですから、省エネに向けた国民への啓もう活動と国による規制をセットにした取り組みにより、“持続可能な社会”の実現に向けての大きな一歩を踏み出すことが出来ると思うのです。

同時に、エネルギー問題や環境問題に対する私たち国民一人一人の関心を高め、行動に移すことによって、更により高い省エネ社会を実現出来るのです。

その小さな一歩として、蛍光灯や白熱電球からLED照明への買い替えはとても有効だと思います。


 
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