2013年05月24日
アイデアよもやま話 No.2459 なんとスマホ1億台の同時充電で原発0.5基分の電力が必要!
前回、スマホが携帯電話機能付きのスモールPC以上の存在であるとお伝えしました。
ところが、以前から気になっていたスマホの大々的な普及に伴う充電時の電力への影響を調べてみてその無視できないほどの消費電力量の多さに気付きました。
そこで今回はスマホ、およびタブレット端末(あるいはパソコン)の電力に与える影響についてお伝えします。
一般に出回っているスマホを充電する際に、仮にその消費電力を5wとします。
また、タブレット端末、あるいはPCについては10wとします。
そして、国内で現在使われているそれぞれの台数を仮に1億台とします。
それぞれ5w、10wと消費電力はとても小さいのですが、1億台を同時間帯に充電するとどのくらいの発電出力を必要とするか試算してみました。

スマホ1台の充電には5wの電力が必要なのですから、1億台のスマホを同時間帯に充電すると原発0.5基分の発電量が必要になります。(原発1基の発電出力を100万kwと仮定)
同様にタブレット端末1台の充電には10wの電力が必要なのですから、1億台のタブレット端末を同時間帯に充電すると原発1基分の発電量が必要になります。
両方合わせれば原発1.5基分の発電量になります。
ちなみに、火力発電1基の出力を30万kwとすれば、スマホで1.5基以上、タブレット端末では3基以上の火力発電が必要になります。

ですから、”塵も積もれば山となる”のことわざの通り、スマホおよびタブレット端末の全国的な普及に伴い、大変大きな電力消費につながるのです。
だからと言って、私も含めてだれもスマホやタブレット端末を使うことは止めにしようとは思いたくありません。
更に、数千万台のスマホやタブレット端末が同時にインターネットにつながり大量データを扱えば、それに伴うサーバーの電力消費量もうなぎ登りになります。
こちらは手持ちの情報では試算できませんが、原発何基分かになると想像されます。
ということで、多くのスマホやタブレット端末のユーザーの方々はほとんど電力には影響しないと思われているでしょうけれど全体で見ると実はそうではないのです。
ではどうこの問題を解決するかですが、一言で言えば必要とする電力消費量に見合う電力の需給バランスを取るということに尽きます。
そして、目指すべきは
アイデアよもやま話 No.2025 私のイメージする究極の発電装置とは・・・でお伝えした要件を満たす再生可能エネルギーによる発電装置の開発なのです。
地球温暖化阻止、あるいは限りある化石燃料の可採年数を出来るだけ延ばすために。

 
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