2009年04月23日
アイデアよもやま話 No.1180 逆転の発想 - 振動を電気に!
以前、振動を電気に変換する振動発電について、アイデアよもやま話 No.986 振動発電でエネルギー問題解決!でご紹介しました。
4月15日(水)放送のワールドビジネスサテライト (テレビ東京)で「逆転の発想 - ”逆転の電力”!」をテーマにその後の様子を取り上げていましたのであらためてご紹介します。
振動発電を発明した慶応大学大学院の速水浩平さんは2006年に株式会社音力発電を設立していたことを今回知りました。
今、最も問い合わせが多いのは、携帯電話への応用です。
試作品では、発電床の小さいものを携帯電話に取り付け、携帯電話を握ったりボタンを押す時の圧力で発電する、という仕組みです。
今、この振動発電は、太陽光、風力に次ぐ次世代エネルギーとして大変大きな注目を集めているのです。
声を出したり、足踏みも振動です。
ですから、ゲームメーカーと手を組むことによりふだんの生活空間の中でゲーム感覚で発電出来るなど、この技術はいろいろな可能性を秘めていると思います。
ちなみに、速水浩平さんの技術は、当初大手企業の技術者から発想そのものを否定されていた、とのことです。
音が持つエネルギーは小さいので発電には向かない、止めたほうがいい、と言われたです。
それに対して、速水浩平さんは、小さい頃からの想いがあるので、周りが無理と思っているということは逆に成功させればすごいことだな、と考えたのです。
もし、速水浩平さんが周りの否定的な声に耳を傾けていれば、このような技術は開発されなかったはずです。
ですから、アイデアをかたちにするためには、開発者本人の何としてもかたちにするのだ、という熱い想いが絶対条件なのだ、とあらためて思いました。

 
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