2008年10月24日
アイデアよもやま話 No.1025 地震予測的中率100%のカギ!
10月19日(日)放送の近未来×予測テレビ ジキル&ハイド(テレビ朝日) のテーマの一つは「的中率100%脅威の地震予測」でした。
なぜこのような高精度の予測が可能なのか、その理由に惹かれましたのでご紹介します。
この脅威の技術を開発したのは、北海道大学地震火山研究観測センターの森谷武男理学博士です。
従来の地震予測は、xx地方の何処かで数年以内に大規模な地震が起こる、というものでした。
それに対して、森谷博士の予知は、半径数十キロ以内の場所で地震発生の10日前前後にマグニチュードxxの地震が起こる、という精度の高いものです。
最先端地震予知のカギは電波なのです。
森谷博士によると、地震の何日か前、あるいは10日から20日くらい前から普段は絶対受信出来ないようなFM電波が受信出来るようになる、というのです。
その理由は、電波は地震前にいつもより遠くへ飛ぶようになるからなのです。
そして、その現象を見逃さないように無人施設で24時間電波データを取り続けているのです。
また、地盤に何らかの圧力が掛かり始めると、地上には微量な静電気が発生し、これが電波に何らかの影響を与えている、と森谷博士は仮説を立てているのです。
つまり、静電気の発生する場所が分かれば、地震の起こる場所が分かる、ということなのです。
そして、複数の発信施設からの異常電波を確認することで、その位置はより絞り込むことが出来るのです。
森谷博士はこの予知方法を確立するために6年前から国の支援を受け、北海道全域で本格的な研究を開始したのです。
その結果、今では地震をほぼ100%予知出来るようになったのです。
このような状況を踏まえると、日本中に専用アンテナを設置することで全国規模の地震予知が可能になる、とのことです。
更に、実際に地震が起きてしまった場合の最先端の対策も取り上げられていました。
印象に残ったのは、清水建設で開発された、パーシャルフロート、という建物を水に浮かせる耐震免震システムです。
このシステムによって震度7が震度4へ軽減されるのです。
もう一つは、ツーバイハウジング(茨城県土浦市)で開発された、エアー免震といわれる、地震の時に家の下の2層にした基礎の間に空気を吹き込み家を浮かす技術です。
そして、その効果はというと、ゆれが10分の1に軽減されるのです。
気になる価格ですが、250万円〜300万円程度で取り付け可能ということです。
その理由は、空気はタダで、周りを覆うだけだからなのだそうです。
また、既存の家に対しても、建物を土台ごと上げ、基礎に免震システムを入れることは簡単だそうです。
このように、地震大国、日本にとって画期的な地震予測システム、および免震システムが全国的に導入されれば、鬼に金棒、と言えそうです。
あらためて思ったのは、No.540 アイデアは必ず存在する!でお伝えしたように、アイデアは見つけるもの、ということです。

 
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