2008年03月01日
プロジェクト管理と日常生活 No.9 『ピアレビュー』
今回は、前回の品質保証レビュー(Quality Assurance Review)に続いてピアレビューについてお伝えします。
ピアレビューとは、仲間内のレビューのことですが、拡大解釈して第三者によるレビューも含めてもいいと思います。
要は、必要に応じて適切なレビューアーによるレビューを受けることが大切なのです。
前回お伝えしましたように、品質管理の対象には大きくプロセスと成果物とがあります。
そして、ピアレビューの対象はそのうちの成果物です。
例えば、設計書やプログラムのコードの内容に間違いがないか、あるいはこれらが関連するものとの整合性に問題がないか、などについて細かくレビューするのです。
ちなみに、プログラム・コードのレビューはコード・インスエクション(Code Inspection)とも言われているようです。
このピアレビューによって、局面完了前に成果物の不具合を出来るだけ取り除き、次局面に不具合を持ち込まないようにするのです。
これも品質をプロセスに作りこむためにとても重要なレビューなのです。
ここで考慮すべきは、レビューの観点がきちんと定義されていること、そしてレビューアーがレビューアーとしてのスキルを身に付けていることです。
レビューの観点が曖昧だったり、レビューアーがスキル不足だと、折角レビューしても適切に不具合が発見されません。
その結果、不具合が次局面に持ち込まれてしまうのです。

 
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