2006年03月02日
No.49 金子みすゞの詩のご紹介 その3 『私と小鳥と鈴と』
前回の『大漁』に引き続き、女流詩人、金子みすゞの『私と小鳥と鈴と』という詩をご紹介させていただきます。

私と小鳥と鈴と

  私が両手をひろげても、
  お空はちっとも飛べないが、
  飛べる小鳥は私のように、
  地面を速く走れない。

  私が体をゆすっても、
  きれいな音はでないけど、
  あの鳴る鈴は私のように、
  たくさんな唄は知らないよ。

  鈴と、小鳥と、それから私、
  みんなちがって、みんないい。


私は最後の 「みんなちがって、みんないい」 という部分がとても大好きです。
皆様はいかがでしょうか。
人はそれぞれ長所、短所を持ち合わせていますが、あまり短所に捕らわれずにそれぞれの長所を伸ばしていけばいいと思うのです。
アイデアを生み出す方法もこの方法でなければ、ということはなく人それぞれで一番自分にあった方法を取ればいいと思います。

出典:「金子みすゞ童謡全集』(JULA出版局)
なお、写真、詩の掲載については、金子みすゞ著作保存会の了承を得て掲載しています。
転載される場合は、必ず「金子みすゞ著作保存会」の許可を得てください。
<連絡先>
〒171-0033 東京都豊島区高田3-3-22 JULA出版局内
TEL.03-3200-7795 FAX.03-3200-7728

 
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