2007年11月29日
No.737 海藻から発電を実用化−進むバイオエネルギー!
11月23日(金)放送のワールドビジネスサテライト (テレビ東京)で「海藻から発電を実用化へ」を取り上げていました。
このアイデアもとても素晴らしいと思いましたので、ご紹介します。
東京ガスが、海藻を発酵させて出るメタンガスを使用したバイオマス発電システムの実用化に乗り出したそうです。
既に実験を終え、複数の自治体に売り込み、自治体でも導入を検討している、とのことです。
自治体によっては、毎年数千万円をかけて海藻を焼却処分しているため、CO2排出を減らせるほか、コスト削減につながる可能性もあります。
そこで、費用対効果の点が気になり、ネット検索してみました。
そうしたら、以下のことがわかりました。
02年に横浜市内に建設したプラントの試験で、1日1トンの海藻から約20立方メートルのメタンガスを効率的に回収することに成功したそうです。
出力安定のため天然ガス(都市ガス)と混合して発電すると、一般家庭約20世帯分にあたる、1時間あたり10キロワットを発電できたのです。
東京ガスでは来年度から事業化を模索していますが、「従来のガス発電システムに比べ、CO2を約半分に減らせる。海もきれいになり、残りかすは肥料としても使える。海藻ごみ発電はまさに一石三鳥のシステムだ」と話しているそうです。
東京ガスのこのアイデアはまさに「災いを転じて福となす」でとても素晴らしいアイデアだと思います。
私の実家は千葉県の外房で、帰省して海岸を散歩していると打ち上げられた沢山の海藻をみかけることがあります。
日本は資源小国ですが、島国ですので海藻資源には恵まれています。
少しでも多くの自治体がこのバイオマス発電システムを活用して地域活性化の起爆剤の一つになれば、と思いました。
そして、アイデアは無限に存在している、とあらためて思いました。

 
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