2006年02月23日
No.42 金子みすゞの詩のご紹介 その2 『大漁』
皆様の中には既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、前回の『蜂と神さま』に引き続き、女流詩人、金子みすゞの『大漁』という詩をご紹介させていただきます。

大漁

朝焼小焼だ
大漁だ
大羽鰮の
大漁だ。

浜は祭りの
ようだけど
海のなかでは
何万の
鰮のとむらい
するだろう。


いかがですか。ものを見る視点によって、片や喜び、片や悲しみの世界が在る、ということを見事に表現している詩だと思いませんか。
アイデアを生み出す際も、同じ視点、角度から見たり、考えたりせずに、別な観点から見直してみることによって、思わぬアイデアが閃くことがあると思うのです。

出典:「金子みすゞ童謡全集』(JULA出版局)
なお、写真、詩の掲載については、金子みすゞ著作保存会の了承を得て掲載しています。
転載される場合は、必ず「金子みすゞ著作保存会」の許可を得てください。
<連絡先>
〒171-0033 東京都豊島区高田3-3-22 JULA出版局内
TEL.03-3200-7795 FAX.03-3200-7728

 
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