2024年03月29日
アイデアよもやま話 No.5855 ブロック塀よりも強い“魔法の壁”!
昨年10月10日(火)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でブロック塀よりも強い発泡スチロールについて取り上げていたのでご紹介します。 
なお、日付は全て番組放送時のものです。

ライノジャパン株式会社(本社:東京都新宿区)の緒方修一社長は次のようにおっしゃっています。
「(普通の壁のようなものを指して、)実はブロック塀よりも強い“魔法の壁”なんですね。」
「中身は発泡スチロールなんですが、周りをコーティングしているのはポリウレア樹脂というものです。」

ポリウレアという特殊な樹脂を表面に吹きかけることで一気に強度が増すということです。
中身は発泡スチロールなので、女性でも片手で動かすことが出来ます。
重さは1枚約6kg。
仮に地震など災害で倒れてもけがをしにくくなっています。
気になるのは、この強度ですが、どのくらい丈夫なのか、試してみます。
普通の発泡スチロールの板は少し力を入れると割れてしまいます。
この板にポリウレア樹脂を吹き付けると、速乾性のため5秒〜10秒で化学反応を起こして硬くなります。
上に乗ってみると、大きく曲がりますが、割れません。
この伸縮性が重要で、完全に硬くしてしまうと、割れてしまうのだそうです。
絶えられる衝撃は、一般的なブロック塀の約10倍だといいます。

こちらは発泡スチロールで造った防災シェルターの衝撃実験は、上からクルマを落としても壊れませんでした。
防水性もあるので、普通の段ボールの内側にポリウレア樹脂を吹き付けて、中に水を入れて持ち上げても全く漏れません。
更に、水面に直接吹きかけると、何と水の上に乗ることも出来るのです。
液体もコーティングすることが出来るのです。
それくらい防水性が高いのです。
ポリウレア樹脂という特殊な樹脂を吹き付けて強度が大きく上がる発泡スチロールの塀、開発のきっかけについて、緒方修一社長は次のようにおっしゃっています。
「やはり日本は地震大国、台風などの災害が結構多いんですけども、軽いので地震が来て挟まれたとしても人命は守られる。」
「(どういったところに導入されていくのかという問いに対して、)例えば住宅の壁、組み立て式なので3日で出来るんですね。」
「全国、いろんな業者さんが施工することが出来ますので、これからは販路拡大に期待をしたいと思っております。」

確かに災害の場面でも大きく役立ちそうな感じがします。
値段が同じ大きさのブロック塀と比べると、やや割高ですが、その分耐久性が高くて、長持ちするということでした。
なお、商品名は「ポリウレア シールドウォール」(こちらを参照)で価格は未定ということです。

以上、番組の内容をご紹介してきました。

ライノジャパンが開発した、ブロック塀よりも強い“魔法の壁”について以下にまとめてみました。
・発泡スチロールの周りをポリウレア樹脂でコーティングして強化している
・ポリウレアという特殊な樹脂を表面に吹きかけることで一気に強度が増す
・中身は発泡スチロールなので、女性でも片手で動かすことが出来る
・重さは1枚約6kgである
・地震など災害で倒れてもけがをしにくくなっている
・発泡スチロールの板にポリウレア樹脂を吹き付けると、速乾性のため5秒〜10秒で化学反応を起こして硬くなる
 -上に乗ってみると、大きく曲がるが、割れない
・絶えられる衝撃は、一般的なブロック塀の約10倍だという
 -ポリウレア樹脂を吹き付けた発泡スチロールで造った防災シェルターの衝撃実験、上からクルマを落としても壊れなかった
・防水性もあるので、普通の段ボールの内側にポリウレア樹脂を吹き付けて、中に水を入れて持ち上げても全く漏れない
・液体もコーティングすることが出来、水面に直接吹きかけると、水の上に乗ることも出来る
・耐久性が高くて、長持ちする
・ポリウレア樹脂を吹き付けて強度が大きく上がる発泡スチロールの塀、開発のきっかけは、日本は地震大国、台風などの災害が結構多いが、軽いので、地震が来て挟まれたとしても人命は守られることにあるという
・この“魔法の壁”、住宅の壁は組み立て式なので3日で出来る
・値段は同じ大きさのブロック塀と比べると、やや割高という

さて、気になることがあり、直接ライノジャパンに問い合わせました。
結果は以下の通りです。
・発売時期について
  既に販売中
・廃棄について
  産業廃棄物として処分している

こうして見てくると、「ポリウレア シールドウォール」はまさに“魔法の壁”で、建築業界をはじめ、様々な分野での活用が期待出来ます。
ですから「ポリウレア シールドウォール」は国内外から多くの引き合いが期待出来ます。

なお、特に驚いたのは、ポリウレア樹脂を水面に直接吹きかけると、水の上に乗ることも出来るという特徴です。
機会があれば、是非体験したいと思います。

 
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