2023年10月28日
プロジェクト管理と日常生活 No.841 『YouTuberへの誹謗中傷対策の検討会設置!』
6月28日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でYouTuberへの誹謗中傷対策の検討会設置について取り上げていたのでご紹介します。 

6月28日、動画投稿サイトのYouTubeを運営するアメリカ グーグルの日本法人やUUUM株式会社(添付参照)など、50を超える企業や団体がインターネット上の「誹謗中傷に対する対策研究会」を設置しました。
クリエーターの4人に1人が誹謗中傷を経験したことがある、そのうちの約7割が何も対応していないということです。
UUUMの鎌田和樹会長は記者会見の場で次のようにおっしゃっています。
「クリエーターがより活動し易い社会環境をつくっていく、整備していく。」

以上、番組の内容をご紹介してきました。

なお、法務省の公式サイト「インターネット上の人権侵害をなくしましょう」(こちらを参照)には以下の記述があります。

近年特に問題となっている児童ポルノは、それ自体、こどもの人権擁護上許されるものではありませんが、その画像がいったんインターネット上に流出すれば、画像のコピーが転々と流通して回収することが極めて困難となり、被害を受けた児童は将来にわたって永く苦しむことになるなど、重大な人権侵害です。
 さらに、自殺を誘うような情報など、インターネット上の有害情報に起因して犯罪やトラブルに巻き込まれ、被害に遭うなどの事案も発生しています。

また、警察庁の公式サイト「インターネット上の誹謗中傷等への対応」(こちらを参照)には以下の内容が含まれています。
・問題ある書き込みを削除する方法
・相手方の処罰を望む場合(警察への通報・相談)

さて、これまで何人かの著名人がインターネット上の誹謗中傷に遭い、自殺に追い込まれています。
最近もジェンダーレスな魅力で人気のryuchellさんがこうした犠牲になっています。(こちらを参照)

そして、クリエーターの4人に1人が誹謗中傷を経験したことがあり、そのうちの約7割が何も対応していないという現状ですから、これからもネット上での誹謗中傷の被害が起き続けると見込まれます。

そうした中、50を超える企業や団体がインターネット上の「誹謗中傷に対する対策研究会」を設置しました。
また、法務省や警察庁も公式サイトでネット上の誹謗中傷に関して、防止のための啓蒙や被害に遭った際の対応方法について情報発信しています。

しかし、法務省の公式サイトの記述にもあるように、特に画像の場合は、いったんインターネット上に流出すれば、画像のコピーが転々と流通して回収することが極めて困難となり、被害を受けた児童は将来にわたって苦しむことになるのです。
ですから、いくら加害者が法的に罰せられても、被害者の心の傷は生涯に渡って癒されることはないのです。

一方、加害者の方も、特に若い人たちは、本人は軽い気持ちで、あるいはストレスの発散のために他人を誹謗中傷してしまったとしても、法的に罰せられることになれば、生涯にわたって後悔の念を持ち続けることになります。

こうしたことから、ネット上の誹謗中傷による被害の再発防止策の要件は法的なレベルでの誹謗中傷を起こさせないことです。
しかし、こうした対応策を人的にタイムリーに実施することは“もぐら叩き”状態で、ほとんど不可能です。
そこで、こうした対応こそAIの出番なのです。
具体的には、SNSサービスを提供するプロバイダーが以下の仕組みをアプリに組み込むことです。
・投稿者の投稿内容をAIが常にネット上で監視し、誹謗中傷など、法的に問題のある可能性のある内容の場合はアップ前に以下のメッセージを表示すること

この投稿内容は、誹謗中傷など法的に問題のある可能性があります。
もし、このまま投稿した場合には、あなたの氏名が公になります。
そして、法的に罰せられることもあり得ます。
それでもあなたは投稿しますか? 

*「投稿します」、「投稿しません」の選択をして、「投稿します」を選択すると投稿出来る

なぜ、このような対応が必要なのか、その拠り所は憲法で保障されている自由、および人権の尊重です。
自由はあくまでも他人の人権が尊重される範囲で許されるのです。
ですから、学校教育においてもネット社会に即した自由や人権についての考え方を教えることが求められるのです。


添付)

UUUMとは?
ChatGPT
"UUUM" は、日本のマルチチャンネルネットワーク(MCN)およびクリエイタープラットフォームの名前です。UUUMは、YouTubeを中心としたオンラインメディアにおけるコンテンツクリエイターの支援およびマネジメントを行っています。MCNは、クリエイターが自分のコンテンツを制作、プロモーション、収益化するのを支援し、広告主との提携やスポンサーシップなどの収益化機会を提供することが一般的です。
UUUMは、日本国内外の多くのYouTuber(YouTubeクリエイター)と提携し、彼らのYouTubeチャンネルを支援して成長させています。UUUMの提携クリエイターは、エンターテインメント、ゲーム、ファッション、ビューティ、料理、トピック別のコンテンツなど、さまざまなジャンルで活動しています。
UUUMは、クリエイターと共同でプロジェクトを進めたり、広告キャンペーンを実施したりして、YouTubeや他のソーシャルメディアプラットフォームでコンテンツを制作し、視聴者との交流を深める手助けを行っています。このようなMCNは、クリエイターがビデオコンテンツ制作をよりプロフェッショナルに行うためのリソースとサポートを提供し、広告主にも効果的なプロモーション手段を提供します。

 
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