2022年10月02日
No.5388 ちょっと一休み その844 『コロナ禍で“声が出にくい”人が急増中!』
コロナ禍が2年以上続いており、その間、アマチュアロックバンドの練習も中断して、担当のギターやたまに担当するボーカルの個人練習もほとんどしない状態が続いてきました。
そうしたところ、最近特に声がかすれて出にくい状態が多くなっていることに気付きました。
そうした中、たまたま昨年12月30日(木)付けネット記事(こちらを参照)のタイトル「コロナ禍で“声が出にくい”人が急増中?」が目についたのでその一部を要約してご紹介します。 

(現状)
・完全に“マスクフリー”とはいかないが、少しずつ人と会って会話を楽しむという機会が復活し始めた。ところが「会話をすると声がかすれる」「声が出にくい」と感じる人が増えている。間違いなくこれもコロナ禍の影響だろう。
・今、皆さん足腰が衰えたと言いますが、それは運動習慣が低下したことによる筋力低下が原因です。声帯も足腰と同じように筋肉でできています。リモートワークなどで人との会話が減り、声帯の筋力が衰えてしまったと考えられます。
・通常の会話は軽いウォーキングレベル。動かないよりはマシですが、筋力を鍛えるというレベルにはなりません。コロナ前、私たちは日常的に人と直接会って、飲んだり食べたりすることで無意識に大きな声を出していて、声帯を鍛えていました。楽しく笑って会話をすればもっと鍛えられます。
・それが自粛期間中に声量を落として会話をすることが当たり前になってしまった。そうなると声帯はもちろん、発声をつかさどる肺を膨らませる筋力、背筋や横隔膜も最小限しか使わないので衰えてしまうわけです。
・声帯の筋力が衰えるということは、声の老化が進行しているということだ。放っておけば声が出にくいだけでなく、誤嚥しやすくなるなどの問題も起こる。コロナ禍ではそれが20代、30代でも発生していると渡嘉敷医師は言う。

(対応策)
・すぐに治したい場合は声帯にヒアルロン酸を打つなどの治療法があります。セルフケアの場合は“歌う”ことですね。コロナ禍でなかなか難しいですが、ひとりカラオケや騒音に注意しながら歌うことをお勧めします。

以上、ネット記事の内容の一部を要約してご紹介してきました。

コロナ禍において、人との会話が減ることにより以下のような影響が出てきているという専門家の指摘にはちょっとショックです。
・単に声が出にくいだけでなく、声帯はもちろん、発声をつかさどる肺を膨らませる筋力、背筋や横隔膜も最小限しか使わないので衰えてしまう
・更に誤嚥し易くなるなどの問題も起こる
・しかもそれが20代、30代でも発生している

しかし、その対応策は大声で歌うことという、誰でも出来る単純なことに救われます。
そこで、私も先日からアマチュアロックバンドでボーカルを担当する曲やそれ以外の好きな曲を出来るだけ大声で歌うように習慣付けるように心がけているところです。

それにしてもコロナ禍は、私たちのコミュニケーション環境のみならず、個々人にとって年代に関係なく声帯の衰えや誤嚥のし易さなどにまでに影響をもたらすということに、あらためて新型コロナウイルスの怖さを感じます。

なお、2月16日(水)付けネット記事(こちらを参照)のタイトル「コロナ禍で増える「声帯の衰弱化」、重大疾患を避ける簡単なチェック方法とは」も目についたのでその一部を要約してご紹介します。 

(声のかすれは喉頭がんなどの重大な疾患のサインの可能性がある)
・ただ声がかすれているだけだと思っても、実は喉頭がんなどの重大な疾患のサインである場合があります。
・喉頭がんの症状としては、数週間以上持続して乾燥性に声がかすれるようになったら危険信号なのでなるべく早く病院を受診して下さい。
・喉頭がんを放置すると、最悪の場合声帯を摘出しなければならず、声を失う恐れも。もちろん「がん」なので、全身に転移すれば命も落としかねない。
・声のかすれが現れたら、喉頭がんのほかにもさまざまな病気が考えられます。
・多い病気ではありませんが、『反回神経麻痺(まひ)』という、比較的突発的に声がかすれる病気があります。反回神経という声帯を動かす神経が圧迫されて麻痺してしまうのですが、反回神経の通り道には肺、甲状腺、食道があります。これらの部位のがんが神経を圧迫して麻痺させるケースもあるため、『たかが声のかすれ』と侮れない病気です」
・反回神経麻痺は完治しやすく、死亡リスクが高い病気ではない。だが、その麻痺の原因にハイリスク疾患が潜んでいる可能性は、とくに高齢者で高くなってくるため注意が必要です。
・死亡リスクでいえば、日本人の死因で、がん、心疾患、老衰、脳血管疾患に次いで多いのが「肺炎」だが、そのなかでも特に多いのが、声帯の閉鎖機能を含めた嚥下機能の衰弱が原因で起こる肺炎だという。

(重大疾患を避ける簡単なチェック方法)
・あくまで目安ですが、『最長発声持続時間』を計測してみるとよいのではないでしょうか。小さい音量で構いませんので、『あーー』と一定の音量で声を長く出し続けてください。成人なら20〜30秒ほど発声が持続出来ると、健康な声、健康な声帯の1つのバロメーターになります。声帯が衰えている人だと、5〜6秒程度で息が続かなくなってしまうという。

要するにコロナ禍の影響で声を出す機会が減り、声のかすれが生じ易くなっていますが、だからといって、こうした声のかすれが全て喉頭がんなどの重大な疾患につながるわけではありません。
しかし、声のかすれをなくす工夫を続けても、あるいはコロナ禍が終息してもとの暮らしに戻っても声のかすれが続く場合は重大な疾患のサインの可能性があるので要注意です。

ちなみに私も重大疾患を避ける簡単なチェック方法を実際に試してみたら15秒ほどでした。
70代に入り、年齢的に仕方ないと思いますが、とりあえず20秒を目指していろいろ取り組んでみたいと思います。

 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています