2022年09月24日
プロジェクト管理と日常生活 No.764 『防犯カメラで水害を予測!』
5月19日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で防犯カメラでの水害予測について取り上げていたのでご紹介します。 

防災事業を手掛ける応用地質株式会社はAI解析技術を開発する株式会社パスコ(PASCO)などと共同でリアルタイムハザードマップの実証実験を防災科学技術研究所(茨城県つくば市)で行いました。
このハザードマップは、大雨を防犯カメラで撮影し、AIの画像解析によって水位の変化や浸水などをリアルタイムで把握します。
実用化出来れば、数時間後の災害を予測してイメージ映像を作り、市民に通知することが可能になるかもしれません。
パスコ AIソリューション部の島崎康信部長は次のようにおっしゃっています。
「これから起こり得るリスクをいかに一般の方々に早く伝えるか、リアルタイムで対応していくことを目指して・・・」

以上、番組の内容をご紹介してきました。

地球温暖化の進行に伴い、世界的に異常気象や大型台風、あるいは集中豪雨などが頻発し、これらによる被害が広がっています。
そうした中、リアルタイムハザードマップが実用化されれば、数時間後の大雨による災害を予測したイメージ映像が市民に通知されるようになると期待されているのです。
その結果、少なくとも大雨により亡くなる方々のリスクを減らすことが出来るようになるのです。

なお、防犯カメラを利用したリアルタイムハザードマップは土砂崩れなど大雨以外の災害状況の把握にも応用出来るはずです。
更に、ドローンなどと組み合わせることにより、災害予測だけでなく、被災された方々の救助や支援物質の運送などにも応用出来そうです。

こうして見ると、防犯カメラは単なる防犯機能のみならず、様々な状況把握の手段のインフラになり得ると期待出来ます。

 
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