2021年06月10日
アイデアよもやま話 No.4978 月旅行で8人の公募!
3月3日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で月旅行で8人の公募について取り上げていたのでご紹介します。
なお日付けは全て番組放送時のものです。

2023年に計画されている民間人初の月周回飛行について、今日、同乗者8人を一般公募するという発表がありました。
呼びかけたのは搭乗予定で、アパレル通販大手ZOZOの創業者で、現在は株式会社スタートトゥデイの社長である前澤友作さんです。
前澤さんは同乗者の条件やパートナーであるイーロン・マスクさんによるロケットの開発の現状をテレビ東京の単独インタビューで明かしました。

アポロ11号の月面着陸から半世紀、初めて民間人がその姿を目にすることが出来るのでしょうか。

月に行く権利を手にした前澤さんの月周回プロジェクト「dear Moon」が遂に始動しました。
前澤さんは2023年に予定している月周回同乗者を8人、世界中から公募すると発表、月を周回して地球へ帰還する約1週間のプロジェクト、参加費は全て前澤さんが負担します。
このプロジェクトについて、前澤さんは次のようにおっしゃっています。
「(8人の同乗者募集について、)より多くの方々にそのチャンスを提供したいというのもあって、世界中から公募するというかたちにしました。」
「宇宙はどんどん民間に開かれていくべきだし、いろんな方にチャンスがあるべきだ。」
「(その選考基準について、)まず自分のご活動されていることが今回の宇宙へ行く、月へ行くことによって大きく飛躍する、拡大させる可能性がある人。」

応募は3月3日から14日までプロジェクトのサイトからエントリー出来ます。
午後10時時点で世界216ヵ国と地域から10万人以上の応募があったといいます。
そして、今回の計画のパートナーがアメリカ、テスラのCEOで、宇宙ベンチャー、スペースXのCEOでもあるイーロン・マスクさんです。
前澤さんはそのスペースXが進める月周回計画の全席の権利を獲得しています。
前澤さんは次のようにおっしゃっています。
「今のところの開発計画は順調に進んでいるので、このままいくと(2023年に)間に合ってますね。」
「(イーロン・マスクさんのこの計画についての力の入れようについて、)彼が目指している火星にはこれでしかいけないので、今全力投球でこれに注力していると思います。」
「推進ロケットが下に付いていて、2段構えで軌道まで入って、軌道で分離してこいつだけが火星に向かう計画だと思います。」
「(コロナ禍で)人々が海外旅行だとか近場の旅行ですら自粛せざるを得ない状況が続いている中、「月行こうぜ」っていうのは夢があってすごくいいなと思いますし、皆さんの希望のきっかけになればいいなは思います。」

以上、番組の内容をご紹介してきました。

まず前澤さんが2023年に予定している月周回プロジェクト「dear Moon」について以下にまとめてみました。
・前澤さんはスペースXが進める月周回計画の全席の権利を獲得していること
・同乗者8人を世界中から公募すること
・その条件は、同乗者の活動内容がこのプロジェクトによって大きく飛躍、あるいは拡大する可能性があること
・その参加費は全て前澤さんが負担すること
・このプロジェクトの成功はイーロン・マスクさんが計画している「火星移住計画」(詳細はこちらを参照)の成功につながること

こうしてみると、民間人がロケットで月周回旅行に出かけられる時代を迎えようとしていることにあらためて科学のチカラの凄さを感じます。
更にこのプロジェクトの成功は2020年代にも予定されている壮大な「火星移住計画」につながるのです。

なお、スペースXによるこうした一連の計画はかつての海洋や新大陸の発見のように宇宙を新たなニューフロンティアとして切り開こうとしているとも言えるのです。
ですから、今回ご紹介した、民間人を搭乗させた月周回プロジェクト「dear Moon」はその大きな一歩と言えます。

さて、ご自身も月周回プロジェクトの搭乗者の一人である前澤さんという人物にもとても興味が湧いてきます。
というのは、常識的に考えれば、ご自身が一搭乗者としての権利を得るだけで済ませると思うのです。
ところが、前澤さんはこうした枠にはまらず、このロケットの全席の権利を獲得し、同乗者8人を世界中から公募したのです。
しかもこの8人の参加費は全て前澤さんが負担するとしているのです。
前澤さんはZOZOの創業者として成功を収め、多額の資産を手に入れましたが、その資産の使い道の一つとして月周回プロジェクトを選んだというのはとても素晴らしいアイデアであると思います。
世界有数の資産家と言われる方々には、是非こうした将来的に役立つような事業などに役立つようなお金の使い方をしていただきたいと思います。
蓄えるだけで金庫などに眠ったままのお金は“死に金”に過ぎないのです。
なお、イーロン・マスクさんは「火星移住計画」成功のためにもこうした前澤さんのアイデアにとても感謝していると思われます。

 
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