2021年04月25日
No.4938 ちょっと一休み その771 『状況証拠から言える新型コロナウイルスの発生源国!』

2月16日(火)付けネットニュース(こちらを参照)で状況証拠から言える新型コロナウイルスの発生源国について取り上げていたのでその主な内容を以下にまとめました。

 

・中国は約1年間、WHOの本格的調査を拒否していたが、1年あれば、痕跡を消滅させることも容易である。

・ようやく武漢入りした調査団だが、華南市場の調査は1時間強で打ち切られた。

・WHOは武漢ウイルス研究所からのコロナウイルス流出の可能性を否定し、発生源についても武漢市以外である可能性を示した。

・ここ数年、WHOは中国寄りの言動が目立つ。特に新型コロナに関しては露骨だ。

・中国以外の地域から感染が始まったとする証拠は極めて限られている。

・武漢で昨年1月に感染が拡大した際、中国の対応は遅れた。

・当局は異変を告発した医師を処分し、情報を隠蔽した。

・WHOが昨年2月と7月に専門家を派遣した時も、中国は『終息が先だ』などとして、積極的に協力しなかった。

 

こうした状況証拠をまとめてみると、やはり中国が新型コロナウイルスの発生源国である可能性は非常に高いと思われます。

またこの件からも中国政府の隠ぺい体質が露骨に表れています。

 

いずれにしても新型コロナウイルスの発生源、そして感染拡大の経緯を明らかにすることは今後も間違いなく発生するウイルス感染の再発防止策の検討にとってとても有益です。

それに対して、中国が隠ぺいを図って非協力的であるということはとても罪が重いと言えます。

 

なお、読売社説は「調査対象国の主権が優先され、自発的な協力を待つしかない仕組みには問題が多い。今回の事態を機に、改革を急ぐ必要がある」とWHO調査の問題点を挙げていますが、まさにその通りだと思います。

そして、報じられているように、もしテドロスWHO事務局長が習近平国家主席と特別に親しい関係にあり、中国寄りの対応をしてきたということが事実であれば、この罪も非常に重いと思います。

 

こうしたことから、今回の新型コロナウイルスの感染拡大のような件への国際的な対応として、以下のような仕組みが必要だと思います。

・ウイルスの感染源国は速やかに国連にその状況を通知する

・WHOは客観的な判断に基づき、速やかにウイルス感染拡大阻止に向けて取り組む

・第三者調査団の調査をタイムリーに進める

・感染源国と見なされた国は、その調査に全面的に協力する

・その代わり、感染源国の責任は一切問わない

 

仮にこのような仕組みが事前に確立されていれば、今回の新型コロナウイルスの感染拡大は昨年のうちに収束に向かっており、世界的な感染拡大も回避され、東京オリンピック・パラリンピックも無事に昨年予定通り開催されていた可能性がとても高かったのです。

 

ということで、人類の知恵の結集次第で、新型コロナウイルスの感染拡大に限らず、世界的に取り組むべき大きい課題や問題の解決が図られるのです。

是非、世界各国の指導者には、自国ファーストではなく、人類の共存、あるいは平和という視点に立って物事の判断をしていただきたいと思います。

中でも特に米中2大大国の指導者がその気になれば、世界はあるべき良い方向へと変わり得るのです。

そういう意味で、米中の指導者の責任は重大です。

ですから、バイデン大統領、および習近平国家主席には是非こうした自覚を持っていただきたいと切に願います。


 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています