5月21日(木)放送の「アイデアの方程式」(テレビ東京)で世界に一つだけのジーンズについて取り上げていたのでご紹介します。
町の魅力を伝える世界に一つだけのジーンズが話題になっています。
誕生したのは2013年、きっかけは広島県府中市でアパレル会社を経営する男性と地元のデザイナーが描いていたある危機感です。
全国的な課題である地方産業の衰退と若者の流出、未来を考えれば広島も例外ではありません。
そんな中、目を付けたのが備後と呼ばれるこの地域の高品質なデニム産業です。
ジーンズを使って町の魅力を発信出来ないか、閃いたのはそんなアイデアを巡らせている時でした。
「そうだ、世界に一つだけのジーンズを作ってみたらどうだ!」
考えたのは地元で働く人に実際に履いてもらい、加工ではない、リアルなユーズドジーンズを作るアイデアでした。
多様な職業の人が1年間履いて洗うのを繰り返す仕組みを考案したのです。
こうして誕生したのが世界に一つだけのジーンズです。
有りそうで無かったこの発想が大当たり、特定の職業でしか生み出せない風合いがジーンズファンを刺激しています。
町の魅力発信と産業の活性化を叶えるジーンズは地元で働く人々が生み出していたのです。
地域の魅力の発信の仕方はまさに無限大なのです。
その土地がどんな地域なのか、ジーンズのしわが教えてくれているようです。
ということで、今回のアイデア方程式は地域産業の活性化×地元で働く人々=世界に一つだけのジーンズでした。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
地元で多様な職業に就いている人たちに実際に1年間履いてもらい、加工ではない、リアルなユーズドジーンズを作るアイデアとはまさにとてもユニークなアイデアだと思います。
しかも目を付けたのが備後と呼ばれるこの地域の高品質なデニム産業とこのアイデアの組み合わせです。
今はただでさえコロナ禍で多くの産業が売り上げの激減で苦しんでいます。
しかし、今回ご紹介したように、その地域の既存の競争力のある、あるいは地域独自の技術や商品と新たなアイデアとを組み合わせることによりひょっとしたら新たな人気商品の誕生に結び付くかも知れないのです。
ですからこの機会により多くの地場産業には新型コロナウイルスの収束をただ待ち続けるのではなく、アイデアを絞り出して攻めに転じて欲しいと思います。
売り上げに結び付くアイデアは必ずどこかに存在しているのですから、見つけるまで諦めなければ必ず見つけることが出来るのです。