2020年07月26日
No.4704 ちょっと一休み その731 『元気をもたらす”逆さ文字”』

アンビグラム、耳慣れない言葉ですが、語を与えられた形式だけでなく、異なる方向からも読み取れるようにしたグラフィカルな文字を意味します。(ウィキペディアより)

そうした中、4月26日(日)放送の「サンデーLIVE!!」(テレビ朝日)で“逆さ文字”について取り上げていたのでご紹介します。

 

元プロテニスプレーヤー、松岡 修造さんがアンビグラム作家、野村 一晟(いっせい)さん(29歳)の指導のもと、上下逆にしても「できる」になるアンビグラムづくりに挑戦しました。

まずは、紙の端に「できる」と書き、紙をひっくり返して、その上に「できる」と書きます。

野村さんは「“で”がひっくり返って“る”になればいい」と指導します。

次に、上下に並んだ“で”と“る”の似ているところを探します。

そして、似ている部分は太く書き、似ていない部分は細く書きます。

そして、逆さにしてみると、“で”が“る”のようにも見えます。

この要領で作っていくと、「できる」のアンビグラムが完成します。

 

野村さんはこれまでに3500点以上のこうしたアンビグラム作品を創ってきました。

そのスタートは、美術を専攻していた大学3年生の時でした。

野村さんは次のようにおっしゃっています。

「初めて作ったのは、友達や家族の名前で、プレゼントしたらすごく喜んでくれたんですよ。」

「この文字は人を感動させる力があるなと思いまして。」

「オリンピックでは、選手の名前をひっくり返すと「おめでとう」とか「最強」とか、そんな言葉にして皆さんを応援出来たらなと思っております。」

 

既に東京2020に向けて、様々なアンビグラムを考えています。

例えば、“夢”をひっくり返すと“金”と読めるというような具合です。

 

一方、今のコロナ禍において、元気になって欲しいということから「JAPAN」をひっくり返すと「SMILE」になるアンビグラムも作られました。

そして、この売り上げは医療従事者に寄付されるそうです。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

誰でもアンビグラムを目にすると、多少なりともビックリすると思います。

そして、例えば自分の名前と自分にとってとても意味のある、あるいは価値のある言葉を使ったアンビグラムを見れば、その言葉に対してとても強く印象付けられます。

同時に元気をもらうことが出来ます。

 

一方、アンビグラムを創る側の人にとっても、アンビグラムを創るにあたって、人であれ、モノであれ、その対象についての洞察が必要ですし、アンビグラム創りそのものが優れた頭の体操になります。

 

ということで、アンビグラムは創る側にとっても、見せてもらう側にとってもとても素晴らしいアイデアだと思います。

 

なお、アンビグラムは1970年代に誕生したとされていますが、その歴史や種類など詳細についてはウィキペディアを参照して下さい。


 
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