これまでプラスチックごみについては何度となくお伝えしてきました。
そうした中、2月6日(木)放送の「あさイチ」(NHK総合テレビ)でプラごみを出さないエコグッズについて取り上げていました。
そこで、2回にわたってご紹介します。
1回目は、オシャレな手作りグッズについてです。
地球温暖化はCO2が主な原因とされていますが、私たちの家庭から出る、あるモノも原因の一つと言われています。
それは海に捨てられているプラスチックごみ(プラごみ)です。
海洋汚染で生物に被害を加えるだけでなく、地球温暖化にも影響があると言われています。
実はプラごみが海に漂ううちに劣化し、温室効果ガスを出すことが分かってきています。
今、SNSで話題を集めているのは、プラごみを極力出さない、しかもとてもおしゃれな方法です。
三重県多気町、夫と娘の3人で暮らす、主婦の古賀 陽子さんは、1年前からプラごみを出さない生活をブログやSNSで発信しています。
古賀さんが紹介する工夫は、“エコでいておしゃれ”な生活が出来ると女性たちから大きな反響を呼んでいます。
例えばジッパー袋の代わりに使うのは、シリコン製の保存袋、歯ブラシは竹でできたものを使っています。
重曹とクエン酸を使ったトイレ用の洗剤は手作り、真似したくなるものが沢山あると評判なのです。
古賀さんは次のようにおっしゃっています。
「見た目にもオシャレになったし、自分の気に入るものを積極的に見つけるようにすること自体もすごく楽しめるようになりました。」
今回、古賀さんがお勧めするアイデアを教えてくれました。
一つ目は蜜蠟ラップで、古賀さんは次のようにおっしゃっています。
「蜜蠟ラップは、綿100%の布に蜜蠟を染み込ませて作った、ラップの代わりになるものです。」
「普通に布だけの状態よりも蜜蠟が染み込むと古めかしい感じになるのもすごく素敵なところだと思います。」
「洗って何度も使えるので、市販のラップが必要なくなって、結構節約にはなっています。」
古賀さんがこの生活を始めたのは約2年前、元々翻訳の仕事をしていましたが、その時に海外のプラごみについての記事を読んだといいます。
何か自分にも出来ることはないかと一念発起、今ではプラごみを出す量が一般家庭の10分の1ほどになったといいます。
2つ目はキッチンで、古賀さんは次のようにおっしゃっています。
「これは新聞紙1枚で作った小さいごみ袋になります。」
「私はいつもここで調理をした時に出る生ごみを直接ちょっと水を入れてここ(ごみ袋)に入れて、ここ(キッチンの端)に置いて、たまったら捨てるというかたちで使っています。」
「紙っていう素材自体が自然に近いものなので、置いておくだけでもあまり目障りにならない。」
「自然なものの力かなと思いますね。」
新聞紙で作ったごみ袋は生ごみを入れると、水気も切れ、臭いもあまりしなくなるといいます。
ちなみに今、新型コロナウイルスの影響でマスクが品切れ状態が続いていますが、古賀さんはマスクを綿とゴム紐で手作りしました。
しかも娘さんのイニシャル入りです。
以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。
プラごみが海洋汚染で生物に被害を加えるだけでなく、海に漂ううちに劣化し、温室効果ガスを出すことで地球温暖化にも影響があるとは知りませんでした。
既にプラスチック製買物袋(レジ袋)の有料化が一部のスーパーなどで始まっていますが、今年7月1日よりレジ袋の全国での有料化が実施されることになりました。
そうした中、紹介された古賀さんの様々なアイデアは、確かに単にエコであるだけでなく、おしゃれなので、女性たちに人気が高いのはうなずけます。
ジッパー袋の代わりになるシリコン製の保存袋、竹でできた歯ブラシ、重曹とクエン酸を使ったトイレ用の洗剤、蜜蠟ラップ、新聞紙で作ったごみ袋、娘さん用のイニシャル入り手作りマスクと、どれもアイデア力に富んでいて、しかも誰でもその気になってある程度時間をかければ作れそうなものばかりです。
ですから、今のように新型コロナウイルスで学校が休校になり、時間を持て余している子どものいる家庭などで子どもと一緒にこうしたエコグッズを作ってみるのもいいのではないでしょうか。