昨年9月26日(木)放送の「アイデアの方程式」(テレビ東京)で止水シートについて取り上げていたのでご紹介します。
土嚢(どのう)に比べて軽くて簡単、浸水対策向けの止水シートが今注目されています。
誕生したのは2012年です。
開発したのは、シャッターを手掛ける会社勤務の男性です。
集中豪雨や台風などによる被害が問題になる中、浸水対策の新商品を任された男性はアイデアが出せず、悩んでいました。
そんな時、シャッター点検に出向いていた営業担当から次のような話を聞きました。
「水がどんどん迫ってくるもんだからさ、とっさに雑巾を詰めたんだよ、この隙間に。」
「そしたら水が止まってさあ。」
シャッターの延長で考えていた男性には雑巾がまさに“目から鱗(ウロコ)”で、次のようにアイデアが閃いたのです。
「そうか、軽くて柔らかいものでも水圧を利用すれば水は止められるのか!」
この発想から生まれたのが設置が簡単な止水シートです。
破れず、隙間も出来ない最適な薄さと水圧で密着するように伸縮性も加えました。
水圧を利用した止水シートはとっさに詰めた雑巾をヒントに生まれていたのです。
ということで、今回のアイデア方程式は水圧×ぞうきん=止水シートでした。
その道のプロであるほど、知識や経験から来る知識や思い込みに囚われがちです。
アイデアが中々出てこない、そんな時、新たに素晴らしいアドバイスをくれる人はもしかしたら意外に身近な所にいるのかも知れません。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
どちらのメーカーがこの止水シートを開発したのか知りたくなり、ネット検索したところ、検索結果で最初に文化シャッター株式会社に目に留まりました。
そこで、文化シャッターに直接問い合わせたところ、他のメーカーでも止水シートは取り扱っていますが、最初に止水シートを開発したのは弊社であるという回答を得ました。
ついでに戸建て住宅での使用についてお聞きしたところ、玄関での使用は問題ありませんが、通風孔などへの使用は想定していないということでした。
なお、この止水シート、商品名「止めピタ」のメリットですが、土のうの10倍の止水性能があり、しかも約5分で簡単に設置が可能といいます。
他にもいろいろメリットがありますが、詳細はこちらを参照して下さい。
地球温暖化の進行とともに、今後とも毎年のように大型台風や集中豪雨の発生回数や規模の拡大が見込まれます。
そうした中、今回ご紹介したような止水シートは必需品となります。
ですからこうした製品の国内での普及のみならず、開発途上国への支援品の対象としても望ましいのではないかと思います。