2019年12月27日
アイデアよもやま話 No.4523 いつでもサーフィンが出来るプール!

今年も年末を迎え、この時期は海水も冷たいので、一部の熱烈なサ―ファーだけがサーフィンを楽しんでいると思います。

そうした中、8月16日(金)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でいつでもサーフィンが出来るプールについて取り上げていたのでご紹介します。

 

アメリカの南部にあるテキサス州、ここに一見すると砂浜のようなプールがあります。

ここは海から400km離れた場所にある波の出るプールなのです。(動画はこちらを参照)

2018年にオープンしてから毎日予約でいっぱいといいます。

これまでにない本格的なサーフィン用の波をつくることが出来るということですが、波のチューブもつくることが出来るのです。

サーフィンの本場、ハワイから来たサーファーも楽しんでおり、次のようにおっしゃっています。

「自然の波みたいで、ハワイにもあったらいいな。」

 

当番組のニューヨーク支局のライアン記者、プールでのサーフィンは初めてだということですが、その感想は次の通りです。

「ここの波は素晴らしいです。」

「同じかたちをした波が何度も来るので、練習には最高です。」

 

これまでになかった波をつくる秘密は、波をつくる壁の中にあります。

プールの横の壁の内側には空気を圧縮するタンクがあります。

そのタンクに送風機で送り込んだ空気を一気に押し出すと、壁の内側の水が圧力で下に沈んでプール側の水面がその圧力で押し上げられ、波が出来るというわけです。

空気をタンクから出し続けることにより、きれいなかたちの波をつくることが出来るのです。

この機械を動かすスピードを変えることによって、波の大きさやかたちを調節することが出来るということなのです。

波をコントロールしているのはプールサイドにある小屋です。

タッチパネルで初心者用から上級者用まで波のサイズやかたちを選択出来るのですが、基本的には上級者向けのプールだといいます。

今までもサーフィン用の波をつくるプールはあったのですが、連続した波を出すことは出来なかったそうです。

ということで、ここのプールは最も自然な波に近いプールということなのです。

 

取材した日は、たまたまフランスの女子代表チームが練習に来ていました。

チームメンバーの一人は次のようにおっしゃっています。

「ここでは海の波より速くテクニックを向上させることが出来るわ。」

 

そして、別のメンバーは次のようにおっしゃっています。

「東京オリンピックのフランス代表選手を目指しているの。」

 

このプールはプロサーファーの試合にも使っているそうで、プールでサーフィンを楽しむという楽しみ方も広がるかもしれません。

なお、このプールの運営会社はBSRサーフリゾートで、利用料は日本円で1時間約6400円からといいます。

 

なお、1つの技をスキルアップさせるためには、同じ波で練習することがいいので、実際の海だと波待ちをしなければいけないので、このプールだとレベルアップの近道だということです。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

私もかつてボディボードを楽しんでいた時期があります。

素人ながら、うまく波に乗れた爽快感は格別で、今でもその時の感覚は鮮明に覚えています。

しかし、その日の波の具合によってあまりいい波に恵まれない時もありました。

そうした時は、ただただボディボードに乗って波間にプカプカと浮かんでいる状態でした。

 

ということで、今回ご紹介した“いつでもサーフィン出来るプール”は、サーフィンやボディボードのプロや愛好者にとって理想的なプレイの場と言えます。

波のチューブもつくることが出来るし、最も自然な波に近いプールということで、サーフィンの本場、ハワイから来たサーファーにも「ハワイにもあったらいいな」と言わしめるくらいなのですから。

 

今、国内でもIR(統合型リゾート)が話題になり、中でもギャンブルに注目が集まっているようですが、既にギャンブル場を設置したIRは世界中に何ヵ所も存在しています。

しかも、ギャンブルには依存症が付きものでその周辺の住民からは反対の声も上がっています。

ですから、IRのニューフロンティアとして、今回ご紹介したようなプールだとか、今までにないような広大なアスレチックだとか、体験型でしかも健康増進にも優れたような、今までにない巨大な統合施設を検討したらどうかという想いが強くなってきました。

その集客力は計り知れないと期待出来ます。



(追記 2020年2月29日(土))


2月28日(金)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でいつでもサーフィンが出来るプールのその後について取り上げていたのでご紹介します。


今回ご紹介したのと同様の人工サーフィン施設が静岡県牧之原市にオープンします。
2月28日、牧之原市の杉本市長らが都内で会見を開き、サーフィン専用の人工プールを建設する計画を明らかにしました。
大きさは、横150m、縦60mです。
アメリカのテキサス州にある施設とほぼ同じ規模のものになるといいます。
総工費は約15億円です。
地元企業が市の支援を受けて建設します。
利用料は1時間当たり5000〜8000円を想定しています。
サーフスタジアムジャパン株式会社の安達 俊彦社長は次のようにおっしゃっています。
「トップアスリートを養成していくという、出来れば(オリンピックで)表彰台を独占したいですね。」

以上、番組の内容をご紹介してきましたが、早くもIRに向けての私の願いの一つが実現する予定です。

 


 
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