8月8日(木)放送の「アイデアの方程式」(テレビ東京)でメニューを選べない食券販売機について取り上げていたのでご紹介します。
皆さんはランチのメニューを選ぶ時に何を基準に選んでいますか?
その日の気分ですか、健康を考えてですか?
いろいろあると思いますが、世の中には選べないランチもあります。
なぜなのでしょうか?
何が出るかは運次第、ガチャガチャで食事メニューが決まるユニークなサービスが評判を呼んでいます。
登場したのは2017年、兵庫県丹波篠山にある西紀サービスエリア(下り線)のレストランで問題となっていたのが混雑シーズンの対応策でした。
いかに回転率を上げるか、行列を解消するにはどうしたらいいか、議論を重ねる中、男性社員の一人が「昼飯なんか何でもいいわ」と発言、この一言がメンバーをはっとさせました。
「そうか、何でもいいのか!」
「考えてみれば、メニュー選びに迷うから混雑するわけだよな!」
「だったら、ガチャガチャとかで決めちゃう?」
まさかのこの発想から誕生したのが、子どもや家族が楽しめるガチャ食券販売機でした。
500円のカプセルに600円以上のメニューを必ず入れることで、満足度もアップ、大当たりは豪華、2000円以上の但馬牛メニューも投入しました。
夢が詰まったガチャ食券販売機は混雑の原因がお客の迷いだと気づいたことから生まれたのです。
ということで、今回のアイデア方程式は混雑解消×お客の迷い=ガチャ食券販売機でした。
迷うのであれば、最初から選択肢を無くす、出来そうで出来ない大胆な発想です。
しかも更に、楽しさも加えている、そんな遊び心も成功のカギでした。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
今回ご紹介したガチャ食券販売機ですが、確かに迷うことなくメニューが選べ、遊び心もあり、混雑解消にもなります。
しかし、一方で栄養バランスを考えたり、食事の好き嫌いの激しい人にとってはどうかという疑問も湧いてきます。
そうした時には、仲間うちで食券を交換するのもいいと思います。
さて、今回のガチャ食券販売機のアイデアで、あるテレビ番組の内容で思い出したことがあります。
例えば、付き合いたい人をデートに誘う場合、「今度一緒に映画にでも行きませんか?」というのが一般的です。
しかし、この場合、「行かない」というのも選択肢になるので、「遠慮します」という答えもし易いです。
しかし、もし「今度、映画かドライブ、どっちに行きますか?」というような誘い方をしたら、選択肢には「遠慮します」はなく映画かドライブかを選択するように相手の意識が方向付けられるというのです。
このように“最初から選択肢を無くす”という方法はさりげなく使う場合、時には交渉術としてとても有効なのです。