2019年12月11日
アイデアよもやま話 No.4509 曲がる天然石!

7月31日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で曲がる天然石について取り上げていたのでご紹介します。 

 

厚さ0.4ミリの曲がる天然石を販売しているウェーブ 営業部の岩本 功志課長は次のようにおっしゃっています。

「今までは石工事屋さんやタイル工事屋さんが(作業)されていたんですけども、今では内装屋さんやクロス屋さんの方で工事が出来るようになりまして、薄いものですからカッターとかで加工が出来ます。」

 

この曲がる天然石の作り方ですが、石を削って作るのではなくて、石の上に特殊な素材を張り付けてピリピリっと引きはがすのです。

そうすると、石の層がくっついてこのシートが出来るということなのです。

ですので、一つの天然石から沢山のシートが取れるのです。

 

この薄い天然石は厚紙を切るような感覚で、缶コーヒーのような小さな円筒形のようなものにも巻けるといいます。

また、火に強いという石の特性を生かして、“不燃材料”としての展開を目指しています。

岩本さんは次のようにおっしゃっています。

「こちらの商品を“不燃材料”として(認可)取得に向けてチャレンジしておりますて、それが実現すればもう少し大きなチャンスが開けるんじゃないかなと思って取り組んでおります。」

 

なお、この商品「エコリアル ストーンベニア ナノ」は縦122cm、横61cmの1枚で、価格は1万5120円です。

デザインの自由度と工事のし易さを武器に販路を広げたいといいます。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

そもそも曲げられる天然石を実用化させたというアイデアがとても革新的だと思います。

今や壁の装飾などに壁紙クロスを貼るのは一般的です。

そして、その色や模様によっていろいろな雰囲気を出すことが出来ます。

そうした中、今回ご紹介した曲がる天然石は壁紙クロスなどいろいろなところで使用出来るし、高級感も出せます。

しかも“不燃材料”として認可されれば火災対策としての効果も期待出来ます。

一方で、厚さ0.4ミリということから、強度などが心配です。

また価格の高さも気になるところです。

いずれにしても市販化されれば、国内外を問わず、ある程度の引き合いが期待出来ると思います。


 
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