2019年12月03日
アイデアよもやま話 No.4502 アイデア方程式 ゴールドラッシュ×?=ジーンズ!

7月25日(木)放送の「アイデアの方程式」(テレビ東京)でジーンズの誕生秘話について取り上げていたのでご紹介します。

 

アメリカで起こったゴールドラッシュ、それは掘削技術を進歩させ、道路や鉄道、町を生み出しました。

そうしたゴールドラッシュの産み出した一つが今回の方程式です。

 

世界中で愛され続けるカジュアルファッションの代名詞、ジーンズ、誕生のきっけは1850年代のアメリカ、当時ゴールドラッシュに沸くサンフランシスコで、ドイツから移住してきた一人の男が雑貨商を開業、金鉱で働く人々に生活用品を提供していました。

ある日、山に出入りする鉱夫から次のような話を耳にしました。

「作業用のズボンがすぐにダメになっちまう。」

「丈夫なズボンが欲しいんだ。」

 

そんな時、男の閃きを生んだのがふと目に入った幌馬車でした。

「そうだ、うちの店に幌馬車用の丈夫な生地があるぞ!」

「あれでワークパンツを作ろう!」

 

男の作ったパンツは瞬く間に大人気、その後、素材はデニムへと変わり、耐久性を高めるためにリベットが施され、現在のスタイルへとなりました。

1873年5月20日には特許も取得、作業着の枠を超え、普段着の定番となったジーンズ、それは金鉱にロマンを求めて集まった男たちのために幌馬車用の生地で作ったズボンから始まっていたのです。

 

金、そのものに目を向けるのではなく、金を求める人々に何を提供するか、その視点に立った先見の明、キャンバス生地をズボンに応用する機転の速さ、これが世界で今なお愛され続けるロングセラーの原点でした。

 

ということで、今回のアイデア方程式はゴールドラッシュ×幌馬車用生地=ジーンズでした。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

アメリカで起こったゴールドラッシュはよく知られていますが、それは掘削技術を進歩させ、更に道路や鉄道、町を生み出したり、ジーンズの誕生につながったりという事実にはビックリです。

ゴールドラッシュがなければ、世界中の多くの人たちは今もジーンズという気軽に履けるカジュアルファッションの恩恵にあずかっていなかったかもしれないのです。

 

この例のように、何か新しい商品やビジネスが誕生すると、そこから派生して新たな商品やビジネスが誕生するというのが世の常なのです。

そして、その革新的な度合いが高ければ高いほど社会的なインパクトも大きいのです。

しかし、誕生するのは私たちにとってプラスになるものばかりではありません。

例えば、インターネットはまるで情報におけるビッグバンのように誕生以来あらゆる情報を加速度的に飲み込んで私たちの暮らしに寄与しています。

ですから、インターネットに関連するアイデア方程式は無限に存在すると言っても過言ではないと思います。

しかし、一方でネット社会はフェイクニュースやサイバー犯罪を生み出し、更に億単位の多額な電子マネーが一瞬のうちに盗まれるというようなマイナス面もあります。

 

ということで、アイデア方程式は私たちの暮らしにプラスになる枠内で作っていただきたいと思うのです。


 
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