7月12日(金)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で進化系のカップ麺のフタについて取り上げていたのでご紹介します。
一度開けても何度でも閉じることが出来るという、新しいカップ麺のフタが共同印刷株式会社により開発されました。
カップの上の部分が銀色のシールのようになっており、フタを閉じるとくっつくという仕組みです。
なので、上からテープを貼ったり、フタが開かないようにモノを置いたりする必要がありません。
共同印刷の佐々木 雄一さんは次のようにおっしゃっています。
「「お湯を入れて待っている間に開かないフタがあれば」という意見が多数ありました。」
「消費者の利便性を考えて開発しました。」
番組で実際にこの仕組みで作ったカップ麺にフタをして、10分以上経ってもフタはピッタリと閉じたままでした。
フタ全体をしっかり閉じることが出来るので一般的なカップ麺以上に熱い状態で食べることが出来ます。
更に、再密封出来る部分の反対側は、一般的なカップ麺と同じように開けられるので、スープも飲み易いのです。
また、お菓子への応用も可能で、現在商品メーカーに売込み中だといいます。
ちなみに、商品名は「カップ用リシール蓋材」です。
今後の目標について、佐々木さんは次のようにおっしゃっています。
「2022年までに売り上げ3億円ぐらいを目指しております。」
この進化系カップ麺のフタは、とても保温効果があり、熱が閉じこもった状態なので蒸らす効果もあり、より美味しくなるのではないかといいます。
また、フタを開けっ放しでほこりや虫が入ってこないだとか、コンビニでカップ麺にお湯を入れてクルマの中で食べたりする場合、クルマに行く途中でスープがこぼれないというメリットもあります。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
世の中には、「こんな機能のモノ、あるいはやサービスがあったらいいな」と思っても、その不便さに対して、自分の出来る範囲でなんとかしてそれ以上は考えないというものがいろいろあります。
今回ご紹介したカップ麺のフタもまさにそうです。
私もたまにカップ麺を食べますが、お湯を入れて3分とか待っている間、フタが開かないように、中に入っていた具を載せたり、お箸を載せたりしています。
それでも多少はフタの部分に隙間が開いてしまうことがあります。
そうした中、この進化系カップ麺のフタであれば、こうしたことをせずともカップ麺が出来るのを待つ間しっかりと密閉され、保温効果があるというのです。
共同印刷ではこの技術を積極的に商品メーカーに売込み中といいますが、是非より多くのカップ麺メーカーが取り入れて欲しいと思います。
さて、この進化系カップ麺のフタで思い出したことがあります。
それはスナック菓子に使用されている袋についてです。
多くのスナック菓子の袋は袋の上部がチャック状になっていないため、最初に食べる際にはハサミで袋の上部の一部を切ったり、あるいは刻みのある部分を手で切って中のお菓子を取り出します。
そして食べ終わった際には、中のお菓子が湿ってしまわないように洗濯バサミなどで袋の上部の開いた部分を塞ぐようにしています。
あるいは、中身が残り少なくなった場合は輪ゴムで袋をくるんでしまうこともあります。
しかし、外出先では洗濯バサミも輪ゴムもない場合があります。
実は、今食べかけのスナック菓子も洗濯バサミで袋の上部を閉じています。
一方、一部のスナック菓子の袋では、中のお菓子を取り出したり、袋を閉める際に袋の上部がチャック状になっているのでしっかり袋を閉めることが出来、中のお菓子が湿りにくい効果があります。
こうしたことを考えると、袋の上部をチャック状にする技術は既に確立されているのですから、多少コストがかかってもスナック菓子メーカーには是非この技術を取り入れて欲しいと思うのです。
また、今やスナック菓子は子どもも含めて多くの国民の間に定着しているのですから、スナック菓子メーカーの従業員も私と同じ思いをしている方々は沢山いらっしゃると思います。
ですから社内提案制度などで是非こうした提案をしていただきたいと思います。