2019年10月08日
アイデアよもやま話 No.4454 AIで進化、自然な会話の出来るロボット誕生!

5月27日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で自然な会話の出来るロボットの誕生について取り上げていたのでご紹介します。 

 

これまでは1つの質問に1つの答えが返って来るだけで、会話が終わってしまうことが多かったのですが、5月27日、自然な会話を長く続けられるというロボットが披露されました。

NTTグループのNTTコミュニケーション科学基礎研究所がAIなどの新技術を報道向けに公開しました。

 

中でも今回注目なのは、対話ロボットです。

従来の対話ロボットは、直前に聞いた単語に返事をするだけです。

しかし、“どこでいつ誰と何をしたか”などの情報をロボットが蓄積しながら話を進めるので、会話の軸がぶれず、自然な会話が続きます。

こちらの研究所の成松 宏美研究員は次のようにおっしゃっています。

「お話し相手として、例えば一人で住んでいるお年寄りの方で、もっと話したいという時により聞いてあげている感があるので、雑談という目的でも使えるかなというふうに考えています。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

これから少子高齢化の進行とともに、高齢者を中心に独り暮らしの人が増えていきます。

ちなみに、既に独り暮らし世帯割合の方が二人以上の世帯よりも増えているといいます。

今でも独り暮らしの高齢者の中には何日も誰とも話さないで過ごす方がいらっしゃるといいます。

こうした刺激のない生活では老化が進み、認知症発症のリスクも高まるといいます。

そうした中、独り暮らしの人の気軽な話し相手として、“自然な会話の出来るロボット”があれば、とても有り難い存在になります。

そして、この会話ロボットの技術が進んでいけば、会話情報のビッグデータの蓄積により、話し相手としては限りなく実際の人に近づけることも可能になるのではないかと思います。

 

考えてみれば、私たちも誰かと親しくなるきっかけは、相手の方の容姿や趣味、あるいは性格、考え方などがポイントになります。

ですから、会話ロボットを求める一人一人のこうした好みをあらかじめインプットされた会話ロボットが提供されれば、独り暮らしに限らず誰にとっても理想の友人、あるいは相談相手になり得ると思います。

なお、この会話ロボットの究極のかたちはアンドロイドだと思います。

自分の理想とする人、あるいはアイドルなどに似せた容姿や考え方を持つアンドロイドが身近な存在となる時代を迎えるようなことがあれば、誰もがハッピーに暮らせるようになると思います。

しかし、一方でこれまでのような実在する人への恋愛感情が薄れてしまう可能性を秘めています。

 

今、AIやロボットの技術が凄いスピードで進化していますが、このような様々なリスクをはらんでいることにも注意が必要だと思います。


 
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