2019年08月01日
アイデアよもやま話 No.4396 アイデア方程式 ローカル鉄道×?=猫の駅長!

3月28日(木)放送の「アイデアの方程式」(テレビ東京)で猫の駅長について取り上げていたのでご紹介します。

 

今回は猫の駅長で成功を収めたローカル鉄道のお話です。

日本一有名な可愛らしい駅長さんはどのように生まれたのか、そこに隠されたアイデアの極意とは何なのでしょうか。

 

猫の駅長で人気を集める和歌山電鉄貴志川線、可愛い駅長が誕生したのは2007年のことです。

きっかけは、貴志川線が新しい経営体制でスタートする際に、駅の近くにあった猫小屋が立ち退きを迫られたことに始まります。

困った飼い主は鉄道会社の社長に猫を駅の中に住まわせてもらえないかと懇願、困り果てた社長はその猫に会ってみることにしました。

社長はその猫、「たま」に話しかけました。

「君が「たま」かい?」

「何か手伝うかい?」

 

すると「たま」は「はい」と聞こえるような声で答えました。

社長が閃いたのはその時です、

「「たま」は駅長をやると言っていますよ。」

 

無人駅の駅長を猫に任せるという、機転の利いたアイデアと遊び心溢れる発想から生まれたのが三毛猫「たま駅長」です。

猫が正式に駅長となるや、乗客数は倍増、マスコミの取材も殺到し、宣伝効果も絶大、しゃれっけたっぷりの遊び心がローカル鉄道の成功を生み出していたのです。

猫の駅長の話題は世界中に広まり、海外からの旅行者からも数多く訪れました。

まさに駅長は“招き猫”です。

 

ということで、今回のアイデア方程式はローカル鉄道×遊び心=猫の駅長でした。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

元々無人駅であれば、駅員として何かをすることはありません。

ですから、動物でもいいわけです。

そうした背景があるとは言え、偶然無人駅の近くにあった猫小屋が立ち退きを迫られたこと、そこで困った飼い主が鉄道会社の社長に猫を駅の中に住まわせてもらえないかと懇願したこと、そして社長がその猫に会ってみたことから、社長は無人駅の駅長を猫に任せるという、機転の利いた、遊び心溢れるアイデアを思い付いたのです。

こうしたプロセスを経て三毛猫「たま駅長」は誕生したのです。

この奇想天外なアイデアにより、この駅を国内外からの旅行者が数多く訪れたといいます。

 

この成功には、ヒト・モノ・カネはほとんどかかっていないと思います。

まさにアイデア力の勝利です。

アイデアは、時にはこうした偶然と柔軟な思考力を持った人の閃きから生まれるのです。


 
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