2019年06月14日
アイデアよもやま話 No.4355 スペースXが切り開く新たな宇宙飛行の時代!

3月4日(月)放送の「おはよう日本」(NHK総合テレビ)でスペースXが切り開く新たな宇宙飛行の時代について取り上げていたのでご紹介します。 

 

民間で初めて国際宇宙ステーションに宇宙飛行士を送るため、アメリカのベンチャー企業、スペースXが試験飛行で打ち上げた無人の宇宙船(本来は有人)が国際宇宙ステーションに到着しました。

 

スペースXが宇宙飛行士の新たな移動手段として開発した宇宙船「クルー・ドラゴン」は打ち上げから1日あまり経った日本時間の3月3日午後8時前に国際宇宙ステーションに到着し、ドッキングに成功しました。

日本時間の3月4日午前0時半過ぎ、国際宇宙ステーションに滞在しているNASAのアン・マクレイン飛行士が宇宙船に入ると、中にはセンサーを内蔵した宇宙飛行士の人形がありました。

マクレイン飛行士は次のようにおっしゃっています。

「今回の成功は私たちが難しいことでも成し遂げられることを示すものだ。」

「宇宙飛行の新時代にようこそ。」

 

「クルー・ドラゴン」には重さ約180kg分の物資や機器が搭載されており、国際宇宙ステーションに運搬された後、日本時間の3月8日夜に地球に帰還する予定です。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

なお、3月11日(月)付けネットニュース(こちらを参照)によれば、「クルー・ドラゴン」は予定通り3月8日に地球に帰還し、フロリダの海岸線沖の大西洋、発射基地から370km地点に着水することとなりました。

4月にクルー・ドラゴンの緊急脱出装置のテストを行ない、それも成功すれば7月に二人の宇宙飛行士を乗せた有人飛行ミッション「Demo-2」へと移ります。

しかし、4月22日(月)付けネットニュース(こちらを参照)によると4月のクルー・ドラゴンの緊急脱出装置テストはテスト中に「異常」が発生して爆発し、残念ながら失敗に終わりました。

 

ということで、ロケット・宇宙船の開発・打ち上げといった宇宙 輸送(商業軌道輸送サービス)を業務とするスペースXによるテスト計画は必ずしも順調とは言えません。

しかし、今回の「クルー・ドラゴン」の成功は、以下の観点で新たな宇宙飛行の時代を切り開く快挙と言えます。

重さ約180kg分の物資や機器を搭載した無人の宇宙船が国際宇宙ステーションに到着したこと

・「クルー・ドラゴン」は再利用出来ること

 

スペースXは更に次々と宇宙開発に向けた計画を進めており、商用の宇宙開発における先駆者的な存在となっております。

なお、宇宙開発はスペースX以外にもアマゾンやグーグルなど世界的なIT企業が取り組んでいます。

ですから、今や宇宙開発は産業界のみならず様々な分野におけるニューフロンティアと言えます。


 
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