2月6日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で新たなビール競争について取り上げていたのでご紹介します。
ビール各社の間で、今新たな競争が始まっています。
そのテーマは“泡”です。
2月6日、サントリービールが打ち出した新たな戦略は“泡”です。
山田 賢治社長は次のようにおっしゃっています。
「ビールの選択基準を“泡”に変えてまいります。」
“泡”で勝負するために投入するのが新型電動式の「神泡サーバー」です。
ボタンを押すと、1秒間に4万回振動する超音波が発生し、きめの細かい泡を生み出すといいます。
一方、アサヒビールの取り組みについて、業務用統括部の山崎 一生さんは次のようにおっしゃっています。
「ビアシェイクというビールの泡にリキュールを掛け合わせたカクテルになります。」
「ここまで振り切ったドリンクを企画させていただくことで、より多くのお客様にビールの泡をお楽しみいただけるというふうに思っております。」
「ビール全体の活性化につながるかなというふうに思っております。」
リキュールを少し入れたグラスに泡を注ぐと、泡が主役のビアシェイク(400円)になります。
今、飲食店を中心に展開を始めています。
以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。
確かにビールの泡のまろやかさによって、ビールの美味しさは大きく違ってきます。
ですから以前からこうした用途の家庭用機器は出回っていました。
そこで今回ご紹介した、サントリービールによる新型電動式の「神泡サーバー」はその進化形と言えます。
ちなみに、「神泡サーバー」の価格ですが、アマゾンでは2696円(消費税込み)でした。
一方、アサヒビールによるビアシェイクというビールの泡にリキュールを掛け合わせたカクテルは、まさにこれまで繰り返しお伝えして来た“アイデアは既存の要素の組み合わせである”の具現化と言えます。
ビール業界はこれまでも安い発泡酒や第三のビールを開発してきました。
しかし、特にアルコール度数ゼロのビールの開発は、当初は従来のビールの味とは異なり、違和感がありましたが今ではほとんど違和感を感じることはなく、宴会の席でも当然のごとく2種類のビールが出されるようになっています。
ということで、他の業界と同じくビール業界もマンネリ打破で常に新たな需要の開拓に余念がないのです。