1月23日(水)放送の「あさチャン!」(TBSテレビ)で”着る健康診断”グッズについて取り上げていたのでご紹介します。
世界最大の見本市、第5回ウエアラブルEXPO(1月16日〜18日に東京ビッグサイトで開催)では、身に付けるだけで手軽に健康チェックが出来る、最先端の”着る健康診断”グッズが数多く展示されていました。
株式会社リトルソフトウェアが展示していたのは、かけるだけで脳波状態から脳年齢を測定出来るメガネです。
ミツフジ株式会社が展示していたのは、着るだけで心拍数や体温の変化、あるいは呼吸の回数をスマホでモニタリング出来るという下着(商品名「hamon」)です。
離れて暮らす高齢の両親の健康状態をチェック出来る見守り機器として注目されています。
株式会社EFGが展示していたのは、メタボの方にお勧めのベルトです。
つけるだけで、「ウエストの変化」や「食べ過ぎ」、「消費カロリー」を記録することが出来ます。
周囲の人に気付かれることなく、メタボをチェック出来るのです。
その秘密は、バックル部分に内蔵されたセンサーです。
ウエストサイズの変化をミリ単位で測定出来ます。
暴飲暴食してサイズが急激に増えるとスマホに「食べ過ぎ」の警告、反対に急激なサイズダウンには「無理なダイエットをしていませんか」の他に「POOR」が表示されます。
歩数計の機能も付いていて、メタボ度合いから1日に歩いた方が良い歩数目標も表示してくれます。
オムロンヘルスケア株式会社が展示していたのは、身に付けておくと朝昼晩様々な場所で測定可能なスマートウォッチ型ウェアラブル血圧計で、来年3月までに発売予定です。
ボタンを押すと、バンドの部分が空気で膨らみ、約30秒で血圧測定されます。
血圧の数値が白地で表示されたら正常値、赤字で表示されたら高血圧の危険サインです。
なお同時に脈拍も表示されます。
タイマー機能で運動中や睡眠中も測定することが出来るので、自覚症状がほとんどない“隠れ高血圧”の発見にも役立つと期待されています。
日本人の5人に1人が悩むいびきですが、ウェザリー・ジャパンが展示していたのは、昨年2月に発売以降、世界25ヵ国で累計販売数8万個を突破したスマートアイマスクです。
ちなみに、価格は1万6200円(税込み)です。
このアイマスクには、いびきを計測する機能が付いてます。
更にいびきの軽減も出来るのです。
ポイントは、額にあたる部分、音を認識出来るセンサーがいびきをかいた時間や回数、あるいは音の大きさを記録してくれます。
自分では分からないいびきも録音機能が付いているので、起きた後にチェックすることが出来ます。
このアイマスク、装着するだけでいびきを軽減することも出来るのです。
その仕組みですが、いびきをかいている人を軽くゆするといびきが止まることがありますが、これと同じです。
アイマスクに取り付けられたセンサーがいびきを感知すると、わずかに振動します。
これにより喉の筋肉を引き締めて気道を広げ、スムーズな呼吸を促し、いびきを軽減出来るというのです。
大きないびきのせいで家族と離れて寝ている番組ディレクターがいびき軽減機能を作動させて寝てみると、軽減機能を使わない時は眠っている時間のうち64%もいびきをかいていましたが、軽減機能を使うと42%に軽減されました。
なお、このいびき軽減アイマスクを使うと以下の項目が計測出来ます。
・いびきの時間・階数・音量(録音可)
・睡眠時の姿勢(仰向け・横向き)
・寝返りの回数
・睡眠の深さ
以上、番組の内容をご紹介してきました。
今、IoT(モノのインターネット化)が新しいビジネスの種として注目されていますが、今回ご紹介した”着る健康診断”グッズはまさに健康関連産業におけるIoTの具現化と言えます。
以下に今回ご紹介した、測定やモニタリングによる健康状態のチェック項目をまとめてみました。
・脳年齢
・心拍数
・体温の変化
・呼吸の回数
・ウエストの変化
・食べ過ぎ
・消費カロリー
・歩数目標
・血圧
・脈拍
・いびきをかいた時間、回数、音の大きさ
・いびきの軽減 など
こうして並べてみると、これらの計測やモニタリングにより多くの病気予防対策になります。
ですから、将来的に個々人の健康状態に合わせて、これらの複数の機能を兼ね備えたグッズを普段から着用していれば、多くの人たちの健康管理が出来るようになります。
更に、今問題になっている医療費の増加を抑えたり、健康寿命を伸ばすことにもつながるのです。
なお、こうしたグッズが普及していくと、いずれ診察医にかかる必要がほとんどなくなると思われます。
ということで、IoTはAIとの併用により私たちの健康管理にも革命をもたらそうとしているのです。