前々回、前回と2回にわたって漫画家 三田 紀房さんの漫画制作への独自の取り組みについてご紹介しました。
前回では、安倍政権の進める「働き方改革」にも参考になる三田さんの進める描かない漫画革命についてご紹介しました。
しかし、合理的思考の飽くなき追求だけで世の中は心豊かな社会になるのでしょうか。
「働き方改革」により生産性が向上しても、企業が更なる利益を追求して労働時間がそれほど短縮出来なければ、従業員の収入は多少増えても自由な時間はあまり増えません。
一方、地球温暖化は予想以上のスピードで進んでおります。
7月25日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)によると、1951年から1980年までの世界の平均気温からみて、2017年までの40年たらずの期間に0.9℃上昇しているといいます。
一方、環境省が昨年新たな予測をまとめました。
このまま温暖化が進むと今世紀末には全国平均気温は現在より4.6℃上昇するとしています。
今夏の世界的な記録的猛暑やスーパー台風、あるいは集中豪雨はこうした影響によるものと一部の専門家は指摘しています。
ですから、現状のままではこうした自然災害による被害は今後とも一層大きくなると予想されます。
さて、世界的に“脱原発”が叫ばれていますが、日本政府はまだ当分原発を主要電源として位置付けております。
化石燃料による火力発電も同様です。
現時点ですぐに“脱原発”を実現しようとすれば、火力発電に大きく依存しなければならず、その分地球温暖化の大きな原因であるCO2を排出してしまいます。
しかも、化石燃料はいずれ枯渇してしまう運命にあります。
また太陽光や風力などの再生可能エネルギー発電にのみ依存するにはまだまだ道を遠いと言わざるを得ません。
こうしたことから、私たちは再生可能エネルギー発電の普及と並行して、「働き方改革」とともに地球温暖化や地球環境、そしてエネルギー枯渇の問題解決にもつながるような「ライフスタイル改革」を進める必要があるのです。
今、その一つとして世界的にストローなどのプラスチックゴミ削減が大きく取り上げられていますが。こうした一つひとつの取り組みを積み重ねていくことがとても大切だと思います。
「ライフスタイル改革」はこれまで何ととなくお伝えしてきた持続可能な社会の実現に直結しなければならないのです。