2018年10月18日
アイデアよもやま話 No.4150 視力に関係なく見えるメガネ!

6月21日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で視力に関係なく見えるメガネについて取り上げていたのでご紹介します。

 

視力に関係なく見えるメガネを開発した株式会社QDレーザの手嶋 伸貴さんは次のようにおっしゃっています。

「この製品を使うと、近視とか乱視、遠視、老眼に関係なくモノをくっきり見ることが出来ます。」

 

一見サングラスのようなメガネには度が入っていないということですが、このメガネをかけてみるとモノがくっきり見えるといいます。

見えるヒミツは、メガネの内側にある小さなプロジェクターです。

非常に弱いレーザーをプロジェクターから目の中に送り込んで、見たいものを網膜に上書きしているといいます。

通常、近視や老眼の人は水晶体の厚みをうまく調整出来ないので、映像を捉える網膜にぼやけて映ってしまうのです。

ところが今回開発したメガネは、プロジェクターから直接映像のレーザーを網膜に当てているので、視力には関係なく見えるということなのです。

なので、近視などの人でもメガネに付いているカメラが映したそのままの映像を見ることが出来るのです。

また、メガネとスマホをケーブルでつなげば、小さい文字でもすらすらと見えます。

ちなみに、こちらの目に当たっているレーザーは、安全性の国際規格を満たしているので、1日8時間以内であれば目に当てても体に影響はないということです。

手嶋さんは次のようにおっしゃっています。

「まずは医療機器として用途を考えています。」

「視覚障害者の方の見易さを向上するような機械を目指して今開発を進めています。」

 

番組のフィールドキャスターは近視で、裸眼で視力0.1以下ですが、実際にこのメガネをかけると視力検査表で0.7くらいまでは見えたといいます。

視力に悩む人を救うかもしれない未来のメガネ、見るという概念が変わります。

 

なお、このメガネの商品名は「RETISSA Display」で価格は59万8000円(税抜き)で今夏発売予定です。(注:10月18日時点で既に発売中)

なお、カメラ搭載モデルは発売時期未定です。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

近視や老眼などでメガネをかけている方は視力の状態の変化に合わせてメガネの買い替えを迫られます。

そこまでいかなくても、疲れた時など体調によって、同じメガネをかけていても文字の見易さが変化します。

また、目の障害により視力を失っている方や弱視の方もいらっしゃいます。

そうした中、今回ご紹介した、視力に関係なく見えるメガネは画期的でまさに“メガネ革命”と言えます。

このメガネの原理からすれば、網膜さえ機能していれば誰でも視力を取り戻すことが出来るのです。

また近視や老眼による視力の変化があっても、このメガネであれば、メガネの買い替えも不要になります。

ただ問題は価格です。

大量生産により、せいぜい10万円以下まで低価格化が進めば間違いなく世界中からの引き合いが期待出来ます。

勿論、遠近両用メガネをかけている私もその一人です。

なので是非低価格化を進めていただきたいと思います。


 
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