3月21日(水)付け読売新聞の朝刊記事で3Dプリンターでの心筋組織の作製について取り上げていたのでご紹介します。
ヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製した心筋細胞などをもとに、細胞を積み重ねて立体的な組織を作る「バイオ3D(3次元)」プリンター」で心筋組織を作ることに成功したとの研究結果を、慶応大学の小林
英司特任教授らの研究グループがまとめました。
先天性の心臓病の治療などにつながる可能性がある成果だといいます。
研究グループは、iPS細胞で心筋細胞に血管の内皮細胞などを混ぜ、直径0.5ミリの球体を多数作製しました。
3Dプリンターを使って、それを剣山に団子を刺すように積み重ねて1週間ほど培養し、針から引き抜いて直径約5ミリのチューブ状の心筋組織を作りました。
この状態で組織が拍動していることを確認出来たといいます。
以上、記事の内容をご紹介してきました。
3Dプリンターについてはこれまで何度かお伝えしてきましたが、医療分野においても活用されるようになったのです。
これは驚くべきことです。
iPS細胞と3Dプリンターとの組み合わせにより、将来的には私たちの身体のパーツはほとんど作製されてしまう可能性が出て来たのです。
ですから、こうした技術の進歩は昔からの人類の夢であった“永遠の命”を手に入れる第一歩となるかも知れません。
そうなると、増々“心の豊かさ”が大切になってきます。
ですから、医療技術の研究と同時に“心の豊かさ”を追求する研究もおろそかには出来ないのです。