3月18日(日)放送の「未来の起源」(TBSテレビ)で強力な手術用接着剤について取り上げていたのでご紹介します。
物質・材料研究機構で医療用接着剤の研究をしている水田 亮さん(27歳)が今回開発したのは強度の高い生体組織の傷をふさぐ接着剤です。
この接着剤の原料はなんと魚のタラです。
タラのゼラチンは常温でもゼリー状にならないという特性があります。
豚の肺組織を使って従来のものとの接着能力を比較すると、開発した接着剤は4倍以上の圧力に耐えられることが分かりました。
水田さんは次のようにおっしゃっています。
「一番は医療現場の効率化という点で一番役に立つと思っています。」
今後、手術現場で糸を使わず、傷口をふさぐことが出来るようになり、時間の短縮が期待されます。
研究の原動力について、水田さんは次のようにおっしゃっています。
「特に医療用の材料を扱っているので、材料開発を通して人の命や人の役に立つことが一番の原動力になっています。」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
現在の医療技術では、手術後の傷をふさぐために糸を使用したり、ケースによってはホッチキスで留めて、しばらく日にちを置いてからホッチキスの針を抜く場合も見受けられます。
しかし、こうした方法では、時間がかかったり、痛さの点で患者の負担になっています。
しかし、今回ご紹介した手術用接着剤が実用化されれば、こうした患者の負担が払しょくされます。
ですから、患者の負担軽減のためにも、医療現場の効率化のためにも出来るだけ早く手術用接着剤の実用化を目指していただきたいと思います。