昨年11月17日(金)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でビジネスチャットの先駆け「スラック」による日本での本格展開について取り上げていたのでご紹介します。
ベンチャー企業などがビジネスを展示する「テッククランチ東京2017」(東京都渋谷区)のイベント会場、そのトークセッションに現れた男性は、次のように衝撃的な内容の講演を行いました。
「Eメールはゴキブリのようなもの、みんな嫌いだがすぐになくなることはない。」
Eメールはもはや古いものとこき下ろしたのはアメリカ発のビジネスチャット大手、スラック(Slack)のカル・ヘンダーソンCEOです。
スラックは2014年にアメリカでスタートしたサービスです。
昨年11月17日、日本語版の提供が始まりました。
ちなみに、利用料金はスタンダード版で月850円/1ユーザーです。
最大の特徴は、企業の労務管理システムや他社のスケジュールアプリなどと連携出来ることです。
例えば健康診断の予定をスラック上で尋ねると、労務管理の記録をもとにすぐさま返事が来ます。
また社内メンバーと打ち合わせをしたい時、各メンバーのグーグルカレンダーなどの予定を照合し、最適なスケジュールを提案してくれます。
スラックが連携出来るシステムやサービスはおよそ1000種類、世界で毎日600万人のビジネスマンが利用しているといいます。
国内のビジネスチャットでは既に日本発のチャットワークやラインと連携するラインワークスなどが浸透しつつあります。
スラックは日本でも自宅などで働くテレワークで社員同士がコミュニケーションを取る手段として活用されることを期待しています。
スラックのカル・ヘンダーソンCTOは次のようにおっしゃっています。
「今後10年でEメールに置き換わると考えている。」
「チームの中で絶えずつながっているのは効率的。」
「仕事が早く終わり、緊密なコミュニケーションで効率が上がる。」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
今や、ネット上には様々なコミュニケーションアプリや生産性向上支援アプリが存在しています。
そしてこれらは一社だけでは到底提供出来るものではありません。
そこで、自社で提供する、しないに係わらずこうした有用なアプリを連携させて使用出来るような環境を提供するという考え方が今後とも多くのユーザーに受け入れられると思われます。
ですから、今後ともAI(人工知能)やロボット、あるいはIoT(モノのインターネット)なども含めて様々なアプリや技術の組み合わせによりビジネスツールはどんどん進化していくものと期待出来ます。
その結果として生産性が向上し、労働時間の短縮にもつながるのです。