昨年11月5日(日)放送の「安藤忠雄の対談〜この国の行く末〜」(BSフジ)のゲストは小泉 進次郎衆議院議員でした。
今回は、番組での建築家、安藤忠雄さんと小泉議員のお二人の対談を通して人生100年時代の課題についてご紹介します。
(小泉さん)
「だいたい日本の人口がこれから数十年で3割ぐらい減って、1億人切るわけですね。」
「世界は逆に3割増えて約100億人ですから、1億人の日本と100億人の世界。」
「こういう中で日本人がこれだけ多様な食を食べている、好んでいる。」
「これを引き続きどうやったら世界から買って、また国内では自給率を上げて。」
「これやっていくっていうのは基礎的で基本的なことだけれども、最も大切なとこですから、消費者の皆さんの役割もすごく大切だと思ってるんです。」
「竹内さん(番組の女性進行役)がスーパーに行く、デパ地下に行く、それでその1回1回何を買うか、安けりゃいいとか、そういったものではなくて、この1回1回の選択によって日本の農林水産業ってかたち作られていくんです。」
「その意識を消費者の皆さんにも持ってもらいたい。」
「だから安けりゃいいとか、そういったものではなくて、1回1回何を買うかってことが将来の食を作るんだってのが、一緒になって意識を高めていきたいですね。」
(安藤さん)
「今、国民に全然ない。」
「とにかく安くて量があるやつだけを食べていくと。」
「今、日本人、女性が89歳で男性が80歳まで生きていくと言ってますが、今30歳以下の人はだいたい65歳ぐらいまでしか生きませんよ。」
「まず一つは食事のバランスが悪い。」
「朝食べないですよ、割とね。」
「それから猛烈にプレッシャーがかかりながら仕事してるでしょ。」
「これで(寿命が)だいたい63歳か65歳ぐらいになると言う人もいる。」
(小泉さん)
「だけど、同時に今言われていることは人生100年時代ってことが言われていて、今最新データだと、今9歳以下の日本人の子どもたちの50%は107歳まで生きるんですって。」
「このままでいくと、医療の発展とか含めてですよ。」
「人、一人の人生が1世紀なんですよ。」
「その1世紀の100年という人生をどうやったら幸せで健康で豊かな暮らしが出来るのかっていうのが日本のこれからの大きな課題で、その中ですごく大事なのは安藤さんが言った食。」
「医食同源ていう言葉がありますよね。」
「この真の医食同源を取り戻すには、今日本てものすごい税金を含めてお金を使っているのは、お医者さんと病院に対して使っているんですよ。」
「これでもうアップアップで、さあこれから(お金が)持つのかっていうことを言ってるんです。」
「そういうとこにお金使うんじゃなくて、健康な食事、そしてスポーツとかヘルスケアとかそういったことにもっとお金を投資をして、時間はかかるかもしれないけど、自然、病院や介護のお世話になることがないような、そういった医食同源の環境社会をお金の使い道として病院やお医者さんにお金をいっぱい使うよりも美味しい食事とかにお金を使った方が幸せですよね。」
以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。
そもそも人が生きていくうえで、食べることは必須条件です。
そうした中、日本は食の自給率がとても低いので食糧を海外から輸入し、一方で食の自給率の向上を目指すことが求められます。
そして安定した食糧の輸入の確保のためには世界平和が欠かせないのです。
ちなみに、2016年度の食料自給率は、カロリーベースでは38%、生産額ベースでは68%といいます。(詳細はこちらを参照)
さて、こうした状況下において、日本人は今30歳以下の人はだいたい65歳ぐらいまでしか生きられないという説もあるようですが、一方で今9歳以下の日本人の子どもたちの50%は107歳まで生きるという説が最近取りざたされております。
医療技術が非常に進歩している中で、この“人生100年時代”説の方が有力のように思えます。
しかし、いくら医療技術が発達しても、お金がなくて生活費にも困っている暮らしでは満足に医者にかかることが出来ません。
それに栄養バランスの取れた食事も十分にすることも出来ません。
ですから、小泉さんのおっしゃるように100年という人生をどうやったら幸せで健康で豊かな暮らしが出来るのかということが日本のこれからの大きな課題だと思います。
いくら寿命が延びても寝たきり状態などにより自由に行動出来ないのでは豊かな人生とは言えません。
それに高齢化の進行に伴い、このまま医療費の増加が続けば国の財政が立ち行かなくなってしまうのです。
そこで、こうした課題解決のキーワードですが、番組を通して以下のようにまとめてみました。
・医食同源(栄養バランスの取れた食事)
・健康寿命の重視
・ワークライフバランス