8月14日(月)付けネット記事(こちらを参照)で「未来都市」に変貌中の中東のドバイについて取り上げていたので5回にわたってご紹介します。
アラブ首長国連邦(UAE)の商都ドバイでSFの世界のような驚きのプロジェクトが進行中です。
世界のスタートアップ企業からアイデアを募り、そのパイロット事業をドバイで実施することでイノベーションを加速する狙いです。
輸送、建設、医療など7つの分野で将来のビジョンを描き、ポスト石油時代の「未来都市」を他国に先駆けて実現しようとしているのです。
そこで3回目にご紹介するのは自動運転電気自動車「ネクスト」という次世代交通システムについてです。
イタリアのネクスト・フューチャー・トランスポーテーションが提案する構想で、ミニバスのような6〜10人乗れる四角い車両(ポッド)を利用者がスマホで呼び、目的地に向けて走行中に、別の車両と連結して走ることで交通渋滞を緩和します。
連結すると大型バスのようになり、車両間を人が移動することも可能です。
カフェ車両やレストラン車両などもあり、移動の時間を効率よく楽しめるようにします。
バッテリーを運ぶ車両と連結することで、移動中に停車することなく電源の交換も出来ます。
なお、アメリカのハイパーループ・ワンもドバイのシステムを紹介した映像で、似たような移動ポッドを提案しています。
会議室そのものが移動ポッドとなりターミナルに向かい、そこで他のポッドと連結して真空チューブの中を高速で別の都市に向かいます。
目的の都市に着くと連結していたポッドが分離し、それぞれ別の最終目的地に向かう仕組みです。
未来では一度、移動ポッドに乗ったら乗り換えの心配をすることもなく、会議をしながら、お茶をしながら目的地に到達出来るというわけです。
以上、記事の内容をご紹介してきました。
まず、今回ご紹介した自動運転EVによる次世代交通システムの基本コンセプトの素晴らしさに驚きました。
少人数のポッドを最小単位に、必要に応じてカフェ車両やレストラン車両、あるいは会議車両、更には充電車両などと連結することによって、楽しみながら、あるいは会議をしながら乗り換えなしに目的地に行くことが出来るというのは、まさに究極の交通システムと言えるのではないでしょうか。
当然、こうした交通システムは2回目でご紹介した「ハイパーループ」と結びついてくると思われます。