8月11日(金)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でブロックで遊びながらの勉強について取り上げていたのでご紹介します。
ブロックといえばレゴを連想しますが、「キューブロイド」と名付けられた韓国の電子ブロックは組み立てるといろいろな動きが出来ます。
アプリと連動していて、あらかじめその動きを決めれば、その指示通りに動きます。
どれくらい簡単なのか、実際に車輪2つを使ったクルマを番組スタッフがアプリで作ってみることにしました。
アプリで直進して左折するなどの動きをプログラミングします。
「キューブロイド」を開発した申 在光(シン ジュグァン)社長、開発のきっかけはロボット好きの娘の要望で配線がいらない簡単なロボットを作ろうとしたことでした。
その結果、ブロック同士が指示を出したり受けたりしながら動く電子ブロックの開発に至り、特許も取得しました。
なお、ブロックには以下のような種類があります。
マスターブロックは動きを制御し、ITを搭載した頭脳ともいえます。
また、モーターが付いたモーターブロックやセンサーを内蔵するセンサーブロックなどがあります。
申社長は、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「センサーが、障害物があるとデータを送る、それをマスターブロックが分析してモーターブロックに指示し、後ろに進むなどする。」
プログラミング出来る電子ブロックは子供でも簡単に使えるようにと開発されたのです。
狙いは小学校への売り込みです。
実は、韓国では来年度から小中学校や高校でプログラミングの授業が必修化され、これはビジネスチャンスとにらんでいるのです。
「キューブロイド」を体験したある男子小学生は、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「今までプログラミングは難しいと思っていた。」
「やってみるとブロックだから分かりやすい。」
「キューブロイド」は12個のブロックがセットで価格は約1万3000円といいます。
韓国国内の教育現場の他、来年以降は大きな展開を狙っています。
申社長は、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「日本、アメリカ、イギリス、中国などの市場を開拓したい。」
「レゴのようにワールドトイにするのが夢。」
なお、ディズニー映画の「ベイマックス」を観ていた申社長の娘が磁石でくっついて合体して動くようなロボットを観て「これ欲しい」と言ったのがきっかけで作り始めたといいます。
アプリでの動きは単純なもので小学生向けとなっていますが、パソコン上でも同じようにプログラム出来て、これは難易度が高く学習レベルに合わせて中学生や高校生向けに変えられるといいます。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
これからは製造業やサービス業などあらゆる産業がAIやロボット、あるいはIoTなどの活用を前提としたものへと間違いなく変わっていきます。
そして、こうしたITはプログラムがベースで成り立っているのです。
ですから、子どもの頃の基礎教育でITを学んでおくことはとても大切になります。
こうした意味で、今回ご紹介した「キューブロイド」のように小さい子どもでも遊びながらプログラムの基礎を学べる電子ブロックは子供のうちからプログラムの基礎を身に付ける上でとても重要です。
また、技術革新のとても速い現在においては、必要とされるITもどんどん変化していきます。
ですから、プログラムに限らずこうしたITの変化を踏まえたAIやロボットなどの基礎技術や創造的な能力を小さい頃から遊びながら学べるおもちゃは将来の国の産業を支えるうえでとても重要な存在となり得るのです。