7月8日(土)放送の「NHK映像ファイル あの人に会いたい」(NHK総合テレビでアンコール放送)の会いたい人は人気作詞家、阿久
悠さん(1937年生れ 2007年70歳没)でした。
一昨日は、番組を通して作詞家、阿久 悠さんに見る「歌は時代とともに」をテーマにご紹介しましたが、今回は阿久
悠さんが作詞家になったきっかけについてご紹介します。
1966年6月、ビートルズが来日、新しい時代の歌が求められる中、阿久 悠さんは作詞家へと転身しました。
阿久 悠さんは、作詞家になったきっかけについて番組の中で次のようにおっしゃっています。
「やっぱりビートルズが登場しなかったら、恐らく僕ら作詞家になれなかったろうなということだけは確かですね。」
「彼らが登場し、その後日本で言うグループサウンズみたいなものががーつ一つの大きな力としてうねったために、今まで作られてた作詞家になり方みたいな一つの階段みたいなものが急に外された。」
「勘といえば勘なんですがね。」
「これはやっぱり「時代の風」だなっていうのは感じましたね。」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
阿久 悠さんが作詞家になったきっかけがビートルズの登場というのも意外でしたが、阿久 悠さんの言葉で、あらためて世界中の多くの人たちに影響を与えたビートルズの偉大さを感じました。
ビートルズの登場によって、単に新しい音楽の誕生というだけでなく、楽曲の誕生するシステムまで変えてしまったのです。
そればかりでなく、ビートルズは、音楽という枠を超えて一つの時代を切り拓き、世界中の多くの人たちに音楽の喜びを与えるだけでなく、ファッションや考え方など様々な可能性をも与えてくれたと言えます。
こうしてみると、ビートルズだけではありません。
様々な分野で並外れた能力を持つ人たちは、多くの人たちに元気や勇気を与えてくれます。
最近の例では、中学3年生の藤井 聡太四段(14歳)の活躍などがその好例と言えます。
こうした方々ほどの大きな影響力はないにしても、私たち個々人の生き方は、大なり小なりお互いに周りの人たちに影響を与えているのです。
ですから、個々人の生き方は侮れないのです。
更に、国民の意識は、その良し悪しはともかく国の方向性の決定に大きな影響力を持っています。
それを証明している一例として、一党独裁の中国においても、習近平主席と言えども国民の不満を解消しなければ、政権が危うくなると常に意識していると思われること、あるいはアメリカのトランプ政権誕生もアメリカ国民による選挙により選ばれたことが挙げられます。
ということで、私たち一人一人は自分が思っている以上に、周りの人たち、あるいは国の行く末に影響力があると考えて行動することにより、より良い社のが実現につながると思うのです。