5月14日(日)放送の「未来の起源」(TBSテレビ)でカラー手袋を使った手話認識システムについて取り上げていたのでご紹介します。
神奈川工科大学情報工学科で新たなコミュニケーションシステムの開発に取り組んでいる小澤 辰典さん(22歳)の研究に欠かせないのはカラー手袋です。
この白地の手袋では、5本の指先、手の平、そして手首それぞれに色が付いています。
市販のカメラを使い、指の形や手の動きを色で認識するのです。
その情報を事前に登録した手話のデータと照らし合わせることで、リアルタイムでの変換を可能にしました。
この研究の最終目的は、実際に手話を行っている内容を認識し、その内容をスマホに表示することだといいます。
現在は、右手だけを使う手話しか認識出来ませんが、将来的には両手を使った手話も認識出来るようなシステムの開発を目指しています。
実現すれば、手話を翻訳するアプリも夢ではありません。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
よくテレビのニュース番組などで、話し手の脇で手話で耳の不自由な方々にも話の内容を伝えている様子を見かけます。
でも、逆に私たちは耳の不自由な方々の手話を理解することは出来ません。
そうした中、今回ご紹介した手話認識システムはこうした問題を解決出来る可能性を秘めています。
なお、2006年度の国の調査では、およそ1000人に3人が聴覚障害者といいます。
ですから、こうした聴覚障碍者にとっては、健常者との会話によるコミュニケーションを取るうえでとても役立ちます。
一方、健常者が聴覚障碍者に伝えたいことを伝えるためには手話を学ぶ必要があります。
そうした時に、もし話の内容を手話に変換する装置があれば、相互のコミュニケーションをスムーズに取ることが出来ます。
また、聴覚障碍者は世界的にはかなりいらっしゃると思います。
ということで、まだまだ若い研究者の小澤さんには、手話認識システムだけでなく、話を手話に変換するシステムも開発していただきたいと思います。