2月3日(金)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で紙のローソクについて取り上げていたのでご紹介します。
紙のローソクの特徴は、“灰”や“すす”も燃える特殊な紙を使っているので、燃えカスがほとんど残らないというところです。
なぜ紙なのにローソクのように燃えるのかということについて、このローソクを開発し、販売している株式会社大文字洋紙店の中田
靖宏さんは番組の中で次のようにおっしゃっています。
「紙に溶けた“ろう”を染み込ませ、紙自体が“ローソク”の芯の役割をしているんですね。」
製造の段階で紙に“ろう”を染み込ませ、この“ろう”が燃料となって燃えているということですが、この技術とアイデアで特許も取得しました。
実は大文字洋紙店は創業94年の紙専門店で、その知識を生かした“紙ローソク”だったのです。
そして、紙専門店としてのこだわりは、ローソクにメッセージが書けるところです。
誕生日やクリスマスなどメッセージ付きのローソクは盛り上がりそうです。
ちなみに、このローソクは商品名「ピーキャンドル」で価格は650円(20本入り)です。
開発者である田中さんは、その想いについて次のようにおっしゃっています。
「お母さんが子どものためにメッセージを書いて、その大切な想いを子どもに伝えてもらうというのをまず最初に考えたことですね。」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
確かに子どもの誕生日などで、母親などからのメッセージの入ったローソクに火が灯れば、その場の雰囲気はグッと盛り上がると思います。
単に紙のローソクを作るというのではなく、メッセージの書けるローソクというアイデアこそがまさにお客様に楽しんでもらえる“お客様志向”だと思います。
また、こうしたアイデアが創業94年の紙専門店の中から生まれたというところにも魅かれます。
紙の需要も時代の流れとともに変化していきます。
そうした時代の変化に対応した商品づくりが継続されていく企業が何十年、何百年と存続し続けるのです。
このように考えていくと、大文字洋紙店はこれまでもこうしたアイデアによりいくつもの企業存続の危機を乗り越えてきたのではないかと容易に想像されます。